店頭流通

アイ・オー・データ機器 ハードディスクでテレビ番組録画 増設で2.4テラバイトに拡張可能

2004/12/20 18:45

週刊BCN 2004年12月20日vol.1069掲載

 アイ・オー・データ機器(細野昭雄社長)は、LAN接続ハードディスクと東芝製液晶テレビの接続を簡単にし、これを武器に新たなハードディスク市場の拡大を図っていく。

 アイ・オー・データ機器のLAN接続ハードディスク「LANDISK(ランディスク)」を、東芝の液晶テレビ「液晶beautiful“Face”LZ150」シリーズと接続すれば、ハードディスクへの録画・再生をテレビのリモコンで操作できる。

 録画予約や再生などの操作は、DVDレコーダーのようにテレビのリモコンで操作。「パソコンユーザーでなくても簡単に利用できる」(桐山良彦・ネットワーク&ソリューションユニットゼネラルマネージャー)として、パソコンユーザー以外のコンシューマ向けへの拡販を狙う。デジタル家電分野をターゲットにすることで、ハードディスクの新規需要を掘り起こす。

 これまで、ハードディスク製品はパソコン周辺機器という位置付けだった。今後はAV(音響・映像)家電の周辺機器としての親和性を考えた製品開発を強化する方針。パソコン周辺機器が「結果的にはAV家電として使える」(桐山ゼネラルマネージャー)という、パソコンとAV機器相互の利便性を追求し、デザイン面でもデジタル家電と統一感のあるものを開発していく。

 「ランディスク」は、120GB、160GB、250GB、300GBの4種類。単体での接続のほか、LANケーブルで接続して容量を増やすことが可能。最大8台まで増設でき、300GBを8台接続すると2.4TBまで容量を拡大できる。

 また、現在の市場価格では120GBクラスが2万円台、250GBでも4万円以下ということから、「ハードディスク搭載型DVDレコーダーと比べても手ごろな価格」とアピール。低コストのシステムで大容量のデータを保存できることから、ユーザーの新たな選択肢になると見込んでいる。

 パソコンユーザーにとっては、従来通りパソコンのストレージとしての使い方と合わせて、「LZ150」シリーズと接続することでファイルサーバーやメディアサーバーとして相互でデータ(デジタル放送を録画した番組を除く)を利用できる。
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