店頭市場ピックアップ

携帯ビジュアルプレイヤーの販売動向

2005/02/07 16:51

週刊BCN 2005年02月07日vol.1075掲載

三洋、東芝、長瀬産業が3強

手頃な価格が追い風

 携帯ビジュアルプレイヤーは、昨年12月のBCNランキング月次データによると三洋電機が販売台数シェア27.7%、東芝が同19.7%、長瀬産業が同16.5%となっており、この3社で全体の60%以上を占めている。

 同市場の昨年10月の販売台数を100とすると、11月はプラス16%、12月は約2倍のプラス107%と急速に伸びている。

 図は今年1月17-23日の週次データによるメーカー別の販売台数シェアを表した。機種別、メーカー別ともに3社がトップ争いを繰り広げており、順位も毎週入れ替わるほどシェア争いは激化している。

 機種別販売台数シェアトップは東芝の「ポータロウSD-P1400」が15.0%、2位は三洋電機の「ムービッシュDVD-HP70T(S)」11.9%、3位も三洋電機の「DVDプレーヤーDVD-HP58(S)」10.1%。価格は上位3機種ともに2万円台後半から4万円前後で、バッテリー持続時間は3時間前後が主流になっているようだ。比較的手頃な価格に加え、映画などのDVDソフトの値頃感も出てきていることや、さらにDVDレコーダーで録画したテレビ番組を外出先や車の中でもみられるという利便性がプラスに作用している。DVDビデオを鑑賞するだけでなく、音楽再生が可能な機種も多い。各社とも高画質、高音質化を図り、ディスプレイの大きさやカラーバリエーションなどにも特色を出している。

 三洋電機では2月21日に新製品「DVD-HP70T(S)」を投入する予定で、ラインアップの強化を図るという。現在各社とも2-4機種前後のラインアップとなっているが、長瀬産業では12月に最新機種「AXN3539T」を発売し、現在6機種のラインアップを揃えている。

 メーカーによっては、ハードディスクを内蔵したり、SDカードやCFカード、メモリースティックに対応している製品もある。春商戦に向けてシェア争いがさらに激化しそうだ。
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