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外付けHDDの市場動向

2005/05/30 16:51

週刊BCN 2005年05月30日vol.1090掲載

データの大容量化で市場拡大

今年4月は前年同月比30.9%増

 外付けハードディスクドライブ(HDD)市場が好調に推移している。図は、昨年12月から今年4月までのBCNランキング(16社データ)による前年同月比を表した。今年4月は前年同月比30.9%増と大幅に伸長しているほか、その他の月も同プラス10-20%前後で推移している。

 現在、売れ筋になっている製品は容量250GBで価格は1万8000円前後。価格は前年同月に比べ約1万円ほど下がっている。昨年4月の160GBや120GBの価格は現在の売れ筋の250GBとほぼ同じだった。大容量化し価格も下がったことや、画像や動画などのデータを扱うニーズが増え、市場が拡大したようだ。

 インタフェース別の販売台数で比較すると、主流はUSB接続タイプが中心で約80%以上を占めている。また、今年4月はイーサネットに対応するタイプの販売台数が前年同月比38.8%増と大幅に拡大。価格はUSB接続タイプに比べて約1万円ほど高いが、ネットワークに接続すればデータを共有できる。周辺機器メーカー各社は家庭でのネットワーク接続の拡大を睨んだ戦略を強化しており、需要が広がってきているようだ。あるショップでは、LAN接続HDDだけを集めたコーナーを設置している。

 直近の週次データ(17社データ5月16-22日)によるメーカー別販売台数シェアは、バッファローが46.1%で首位、2位はアイ・オー・データ機器(I・Oデータ機器)で33.7%。機種別販売台数シェアでも、バッファロー「HD-HB250U2汎用250GB(USB2.0対応)」がトップ。2位のI・Oデータ機器の「HDH-U250S汎用250GB」との差はわずかに0.6ポイント。これらは、250GBのUSB接続タイプで価格も1万7000円前後の競合製品。外付けHDD市場は首位をキープするバッファローとこれを追随するI・Oデータ機器の激しいシェア争いが続いている。
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