秋葉原物語

<秋葉原物語>[第4部 イノベーション]38.つくば市のイベントを開催

2005/08/01 16:51

週刊BCN 2005年08月01日vol.1099掲載

 7月23日、「秋葉原ダイビル」のイベントスペースで「つくばフェスタin秋葉原」が開かれた。茨城県つくば市が主催し、後援が秋葉原電気街振興会。ほかにも、秋葉原ダイビルの運営企業であるクロスフィールドマネジメントをはじめ、筑波大学などテナント入居者やつくば市の関連団体などが参加した。

 会場では、筑波大学システム情報工学研究科が開発したパソコンを頭脳に持つ知能ロボット「B5(ビーゴ)」を披露したり、インターネットを通じてリモート操作で微生物などを観察できる「インターネット電子顕微鏡」の体験コーナー、宇宙航空研究開発機構(JAXA)による宇宙に関するクイズ形式の講座や宇宙服の展示など、さまざまなブースが賑わっていた。会場の床は、3Dメガネをかけると地図が飛び出して見える「余色立体地図」にコーディネートし、来場者は一様にびっくり。

 当日訪れた人は、パソコンユーザーやゲームユーザーなど秋葉原電気街の常連客に加え、小学生の子供などを連れたファミリーもいた。なかには、息子や娘に連れられて来たと思われる父親が、子供よりも真剣な眼差しで見つめる姿もあった。

 会場では、つくば産のブルーベリーを使ったアイスクリームや、筑波研究学園都市の研究者と養豚農家が結成した団体「学園手造りハムの会」によるハムおよびソーセージ、つくば市を本拠地とする浦里酒造店が製造した吟醸清酒「筑波波」など特産品販売のコーナーも設置。滅多に売られていない宇宙食の販売も行っており、もの珍しさも手伝って、結構な売れ行きを見せた。

 今回のイベントは、秋葉原とつくばを結ぶ「つくばエクスプレス」が8月24日に開業することで、秋葉原電気街のお客さんに少しでもつくば市のことを理解してもらうために開いた。電気街とIT学園研究都市を直結する鉄道に先駆けて両地区がコラボレーションしたことで、大人も子供も楽しめるイベントとなった。最先端研究の本拠地である筑波研究学園都市と世界のIT拠点を目指す秋葉原の本当のコラボレーションはこれから。IT分野での“イノベーション”に注目したい。(佐相彰彦)
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