石井克美のデジタル家電ナビ
<石井克美のデジタル家電ナビ>19.注目の携帯オーディオプレーヤー(2)
2005/08/15 16:51
週刊BCN 2005年08月15日vol.1101掲載
アップルコンピュータのiPodなど海外メーカーの製品が多かった携帯オーディオプレーヤー市場にも変化が表れている。ソニーや東芝に加えて、日本ビクター、ケンウッドなどの国内メーカーが相次いで参入し、いままでにない活況を見せているのだ。
現在店頭に並ぶ製品は、小型軽量&長時間駆動といった基本機能の改良に加え、カラー液晶搭載やアームレスタイプヘッドフォンと一体化したもの、音質の良さを前面に押し出したものなどさまざまで、その特徴をそれぞれにアピールしている。
一時は「携帯プレーヤー=ハードディスクドライブ(HDD)を搭載したiPod」という状況だったが、そうした状況もずいぶんと変わってきた。特にフラッシュメモリを採用したモデルに注目が集まっている。
フラッシュメモリタイプの最大のメリットは何といってもそのコンパクトさ。ドライブ系部品の制約がないので、本体重量はわずか数10グラム、しかも多くのモデルが手の平にすっぽりと収まるサイズ。携帯していることさえ忘れさせてしまうほどだ。
また、振動や衝撃にもきわめて強い。音飛び対策も万全といえる。通勤通学時にはもちろん、アクティブなアウトドアやスポーツなどシーンを選ばず安心して音楽が楽しめる。
確かにHDD搭載モデルに比べるとストレージ容量は少なめだが、それでも512MBで約120曲入る。「お気に入りのCD何枚かをまとめて気軽に持ち歩く」といった感覚だ(MDと比べたらはるかに多くの楽曲を収録可能)。
加えて、デザイン性に富んだ製品が数多く作られている。形状として最も多いのはスティックタイプだが、腕時計型やヘッドフォン一体型など個性的なものもあり多種多彩だ。
駆動時間の長さもフラッシュメモリタイプの大きな特徴だ。内部にモーターなど回転部品がないため、構造的に長時間再生が可能。中には内蔵充電池使用で約50時間もの連続再生を実現したモデルもある。
512MBタイプならば1万円台前後で購入可能。再生専用のMDプレーヤーの価格帯とほぼ変わらない、というのも乗り換えを考えているユーザーにはうれしいところ。携帯MDプレーヤーからの乗り換えに最適のアイテムといえるだろう。
ただし、コンパクトボディと使いやすい操作インタフェースを実現するのはかなり難しい。そこで、選択の際には「扱いやすさ」に注視してみるのもいいだろう。
アップルコンピュータのiPodなど海外メーカーの製品が多かった携帯オーディオプレーヤー市場にも変化が表れている。ソニーや東芝に加えて、日本ビクター、ケンウッドなどの国内メーカーが相次いで参入し、いままでにない活況を見せているのだ。
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