店頭流通

エプソンダイレクト リアプロテレビ販売が好調 2か月間で2000台を突破

2005/10/03 18:45

週刊BCN 2005年10月03日vol.1107掲載

 エプソンダイレクト(山田明社長)は、リアプロジェクションテレビ「リビングステーション」の販売が、「昨年の販売実績である2000台を今年6-7月の2か月でクリアした」(吉崎宏典・エプソンダイレクト取締役)ことを明らかにした。リアプロテレビの認知度が高まっていることから、今年度(2006年3月期)1万5000台を掲げた販売目標達成への手応えを感じている様子だ。

 セイコーエプソンブランドのリアプロテレビ「リビングステーション」は、昨年5月末から販売を開始。今年3月末までの10か月で約2000台を販売した。今年6月には、地上デジタルチューナ内蔵のSシリーズ47V型と57V型を投入し、プロモーション活動も活発にした。

 製品発表の際、今年度の販売目標を昨年度実績の7倍以上となる1万5000台としたが、Sシリーズ投入後の夏商戦が、「好調に推移し、計画を大きく上回る結果だった」と、目標達成に大きな自信を示す。さらに今年を「本格的なリアプロ元年」と位置付け、冬のボーナス商戦に弾みをつけていく。

 現在の販売については、店頭販売はせずにエプソンダイレクトによる直販体制で、ショールーム、体感サテライト、フェアなどを中心に実機を展示している。

 市場投入した昨年の段階では、「10年前にリアプロを買った人や米国で使っていた人など、リアプロを知っている人が多かった」のに対し、今年の夏は、30代の夫婦がショールームを訪れるなど顧客層の裾野が広がっているという。他社もリアプロに参入する動きが出てきていることから「市場が活性化してきた」と実感しており、今後さらに販売に力を入れていく。

 販売体制について吉崎取締役は、「現在は、ダイレクトマーケティングが一番効率がいい」としているが、店頭販売を「絶対にやらないわけではない」と、販売好調を受けて販売ルートの拡大についてもにおわせている。
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