店頭流通

コーレル 法人設立1年で売上高3倍に 製品ラインアップ拡充で間口を広げる

2006/02/27 18:45

週刊BCN 2006年02月27日vol.1127掲載

 コーレル(下村慶一社長)は、2005年度(05年11月期)の売上高が、日本法人設立前の04年度の約3倍に成長したことを明らかにした。今年度(06年11月期)売上高は、前年同期比15%増を目指す。

 コーレルは、日本市場のニーズを吸い上げて、市場動向を捉えたマーケティング戦略による製品投入、アジア市場のアプローチを強化するための拠点として04年12月に設立した。以前の販売代理店から業務移管し、05年3月から業務を本格的にスタートした。

 「1年前は、店頭にコーレルコーナーはなかったが、大都都市圏の店頭でコーナー展開ができるようになった」(下村社長)というように、カメラ系量販店、家電量販店などのチャネルを拡大してきた。店頭では、それぞれの店舗の什器に柔軟に対応できるようなPOPの提供など、同社の製品の認知度向上への取り組みを強化している。今後、さらに店頭での製品展開に力を入れることで、店頭市場でライバルの「アドビシステムズのシェアを逆転する」と意気込みを示している。

 昨年は、「コーレル ペインター エッセンシャル 2」「コーレル ペイントショップ プロ スタジオ」を組み合わせて日本独自のパッケージ「ここから始める!パソコン絵画」として製品化するなど、初心者ユーザーを獲得するための製品展開を開始。

 昨年1年間に「コーレル ペインター」シリーズ、「コーレル ドロー」シリーズ、「コーレル ペイントショップ」シリーズなど7製品29モデルを発売、現在は10製品36モデルを展開し、プロからコンシューマまで製品ラインアップの拡充を図ってきた。

 「今年も昨年同様、精力的な製品提案を強化していく」方針で、エントリーユーザーへ間口を広げるための展開に力を入れていく方針。
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