店頭市場ピックアップ

マウスの販売動向

2006/03/20 16:51

週刊BCN 2006年03月20日vol.1130掲載

エレコムの独走続く

市場拡大でシェア争い激化の兆し

 マウスの店頭市場は、エレコムの独走状態が続いている。BCNランキングで3月6-12日のメーカー別販売台数シェアは27.0%を獲得。2位を10ポイント以上も引き離している。

 エレコム製品で最も売れているのは、USB&PS/2ホイール付イメージセンサーマウスの「M-1 UP2R」シリーズ。3月6-12日の機種別台数シェアでは、ホワイトモデルが1.7%で2位にランクインした。

 同シリーズは、ホワイト以外にもブラックやブルー、レッドなどのカラーバリエーションを用意している。小型サイズということもあってビジネスマンに加え、女性や学生などの購入も多いようだ。

 マウスは、平均売価が2500円程度と手頃な点から、パソコンユーザーがデスクトップパソコンに同梱された純正マウスよりも、サイズや機能、色など自分に適したマウスに買い替えるケースが多い。しかも、ワイヤレスマウスや小型マウスが一段と普及し、モバイル型ノートパソコン用に購入するユーザーも増えている。そのため、市場は拡大傾向にあり、3月6-12日のランキングでは前年同週比で台数は12%増、金額は7%増という状況だ。

 マウス需要が増大していることから、2位以下のメーカーも販売攻勢をかけている。5位のバッファローの売れ筋は、USB接続の光学式マウス「BOMU-SSV」で、2月中旬から実勢価格1000円を割っている。廉価であることが功を奏し、1300円前後の売価だった時と比べ、販売台数が3倍以上に膨れあがっている。3月6-12日の機種別では、4.5%のシェアでトップを維持している。4位のロジクールは、新開発の「デュアルレーザートラッキング」技術を搭載したノートパソコン用コードレスマウス「V-400」を3月24日に発売予定。青柳マテウ社長は、「コアビジネスであるマウス事業のシェアを確実に拡大させる」と意欲を見せている。

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