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外付けHDDの市場動向

2006/04/03 16:51

週刊BCN 2006年04月03日vol.1132掲載

前年比130-150%を維持

一昨年年末から250GBが主流に

 外付けHDD市場が前年を大きく上回る堅調な伸びを維持している。

 図はBCNランキング月次データによる販売台数および販売金額を前年同月対比で示した。今年2月に伸び率が若干鈍化したものの、販売台数は前年比130-150%を保っている。

 外付けHDD市場はバッファローとアイ・オー・データ機器(I・Oデータ機器)の2強が全体の8割以上のシェアを握っている。今年2月は、首位のバッファローが49.2%、2位のI・Oデータ機器は32.2%を獲得している。

 機種別シェアでは、バッファロー「HD-H250U2」が12.9%、2位はI・Oデータ機器「HDC-U250」で12.8%と熾烈なシェア争いを繰り広げている。容量別販売台数シェアは、04年11月まで主流だった160GBに代わり、同年12月以降は250GBにシフトし、現在も250GBが主流。今年2月では250GBが、全体の39.4%を占めている。

 機種別シェアで1-2位と拮抗しているバッファロー、I・Oデータ機器の250GBの製品は、昨年6-7月にかけて発売した製品で、ともに店頭実売価格が1万3000円強。発売直後から1万3000-4000円程度の一定水準を保っている。

 市場全体の販売金額は、前年比120%前後で推移し堅調だが、前年同月に1-2位を占めていた250GBの製品の価格は1万8000円-2万円だった。そのため、1年間で5000-6000円ほど実売価格は下落したことになる。

 外付けHDDは、デジタルカメラの画像データや動画データを管理するなど、一般ユーザーに裾野が広がっており、バッファローやI・Oデータ機器はホームページで購入目的別ガイドを開設している。

 店頭では、外付けHDDを山積みで展示するなど露出度も高くなっている。AV化の進展で大容量データを扱う機会が増えているため、今後も市場拡大が期待できそうだ。
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