店頭流通

ソニーマーケティング ネットワークウォークマンに注力 ユーザー層のさらなる拡大を狙う

2006/05/29 18:45

週刊BCN 2006年05月29日vol.1139掲載

 ソニーマーケティングは、ネットワークウォークマンを拡販するために、ノンPCソリューションを強化する。パソコンとの組み合わせに加え、HDD搭載オーディオ「ネットジューク」との組み合わせによる「ノンPCソリューションの2本柱で販売を促進していく」(岩田真一・ソニーマーケティング・パーソナルAVマーケティング部コネクトMK課統括課長)という。

 ネットワークウォークマンとネットジュークの組み合わせは、昨年後半からスタートしているが、今年度は、本格的に店頭での露出度を高めていく方針だ。

 昨年春と秋にネットワークウォークマンの新製品を投入したことにより、「従来中心だった30-40代に加え、10-20代のユーザーも獲得することができた」と、ユーザー層の拡大に一定の成果をあげた。

 しかし、昨年度1年間を通した販売台数をみると、「期待を大きく上回る結果ではなかった」と振り返る。

 携帯オーディオ市場は、「普及率が飽和点に近くなっているが、買い替えサイクルは早い」と、まだまだ伸びる市場と見ている。そのため、音楽管理ソフト「ソニック ステージ」の最新版では、iPodが採用しているAAC形式の音楽ファイルの転送にも対応。買い替えユーザーが音楽データの資産を生かせるようにした。

 ネットワークウォークマンは、昨年全世界で450万台を出荷。今年は22%増の550万台を見込んでいる。今年度投入する新製品で、さらに若年層や女性層の拡大を図るために、「デザイン性がポイント」とみて重視していく。また、機能的にも「インパクトの強い製品を出す」など、本格的なシェア巻き返しを狙っている。
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