店頭流通

松下電器 ブルーレイレコーダーを発表 24万円の戦略価格で11月発売

2006/10/02 18:45

週刊BCN 2006年10月02日vol.1156掲載

 松下電器産業は、HDD搭載ハイビジョンBDレコーダー「ブルーレイ DIGA DMR-BW200」「DMR-BR100」を11月15日から発売する。

 世界初となるBD─Video再生対応のブルーレイディスクレコーダーで、高画質回路技術「美画質エンジン」により、ノイズを抑えた高画質ハイビジョンの録画、再生を実現。同社独自の「VIERA Link(ビエラリンク)」により、ひとつのリモコンで複数のデジタル家電機器と連動した使い方も可能になっている。

 デジタルダブルチューナーと500GB HDDを搭載した「DMR-BW200」の店頭予想価格は30万円前後、シングルチューナーおよび200GB HDD内蔵の「DMR-BR100」は24万円前後。月産各3000台を計画している。

パナソニックマーケティング本部・平原重信副本部長は、「ブルーレイディスクは、2層50GBの容量を実現しており、地上デジタル放送を約6時間録画できる。ハイビジョンのライブラリ化に最適なフォーマット」と位置づけ、「1990年から2005年までのアカデミー賞受賞作品のうち、44%が150分を超えた長編。長編映画を録るならばブルーレイディスクが最適。さらに、IT、ゲーム、音楽ソフトの分野でも、ブルーレイディスク支持が圧倒的であり、有利なポジションにある」と、HD DVD陣営をけん制した。

 HD DVD陣営の中核的存在である東芝は、一般的な録画はHDDで行い、残しておきたいものだけをHD DVDで録るという提案であるのに対して、松下電器は、ブルーレイディスクでも一般的な録画を提案する方針。この提案の差が、両陣営の戦略における大きな差だといえる。
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