Scene

マカフィー、PCなどバンドル出荷増に傾注

2008/07/28 18:45

週刊BCN 2008年07月28日vol.1245掲載

 今春、ソニーと提携し、春モデルPCからマカフィーのセキュリティソフトをバンドルして出荷開始した。ISP、PCメーカー…大手の強いブランドと組んで提供する。「ユーザーが気づいたときにはマカフィーが入っている。『パートナーファースト』はマカフィーのブランドリーチの特性」と大岩憲三は話す。

「パートナーファースト」の特性を生かす

―マカフィー 大岩憲三執行役員 コンシューマ事業本部長

 セキュリティソフトは必要であるがゆえ、仕方なくインストールするユーザーも多い。店頭においても、「アテンションの仕方として生きるのがやはり『パートナーファースト』」だという。デジタル製品の知識に乏しい、シニア層などを含むエンドユーザーは「分からない場合は、まず自分の家の近くにある店頭に相談しに行く」と、大岩はいう。それが安心だからだ。米国では量販店によるITサポートサービスはメジャーになっている。日本国内でも量販店と提携し、サポートセンターでのサービスメニューに組み込んでもらう施策を進めている。「ユーザー自身はサービスを受けたPCを使ってみて、どこの製品がインストールされたかが分かる」という仕組みだ。

 店頭の売り上げは縮小している。「今年もアンチウイルスでいえば前年と変わらない状況。そこそこインストールされているのではないか」と大岩は推測する。店頭販売での伸び代はないのか。「アンチウイルスだけでなく『新しいカテゴリ』をゼロから立ち上げていくほうがビジネスとして加速できる」と大岩はみる。

 同社は、コンシューマ向けの情報漏えい対策「McAfee Anti-Theft」を市場投入する計画だ。ノートPCなど、携帯端末の利用が増える状況下で、盗難や置き忘れなどで中を覗かれる危険性も増える。そんなことから、情報漏えい対策を施したいというコンシューマのニーズが高まっている。PCは家族など複数で使っている場合もある。1台のPCに複数の安全な「金庫」を用意し、一人ひとりが自分専用の金庫に、大事なファイルをドラッグ&ドロップするだけで、暗号化する。Winnyなどによる情報漏えいを防ぐことができるのが大きなメリットだ。

 また、ウェブセキュリティにはことさら力を入れる。ワールドワイドで今年5月、安全検索及び安全認定サービス「McAfee Secure(マカフィーセキュア)」を発表した。サイトに対し、マカフィーが毎日厳格なセキュリティテストなどを行った上で、合格した場合には「マカフィーセキュア」という安全証明マークをつける「McAfee Secure for Web Sites」。ブラウザのぜい弱性を狙うサイトや、ユーザーの個人情報を盗むフィッシングサイトなどを回避できる「McAfee Secure Search Service」の2サービスだ。

 ウェブセキュリティへの注力、新しいカテゴリでの加速、そしてパートナーファースト。他社とは一線を画した形での安全の提供を目指す。(文中敬称略)(BCN・鍋島蓉子)
  • 1

外部リンク

マカフィー=http://www.mcafee.com/japan/