店頭流通

サイバーリンク 一般ユーザーに3Dの迫力を訴求

2010/05/20 18:45

週刊BCN 2010年05月17日vol.1333掲載

 サイバーリンク(高瀬裕子代表取締役社長)は、日本で初めて、ブルーレイ(BD)の3DコンテンツをPCで再生できるソフト「PowerDVD 10」を発売した。夏ごろに販売開始が予定されるBDの3Dコンテンツの普及に期待を寄せて投入したもの。新製品は、コアユーザー向けだった従来の3D再生ソフトと異なり、「幅広く、一般のユーザーをターゲットとする」(チャネルセールスグループの松本龍マネージャー)戦略を展開し、ハードメーカーなどとの連携を強化して積極的に3Dのメリットを訴求していく方針だ。

チャネルセールス
グループ
松本龍マネージャー
 サイバーリンクは、2009年に公開された映画『アバター』が3Dの人気の起爆剤となり、今夏にBDの3Dコンテンツが発売されれば、それをPCで再生できるソフトの需要が発生するとにらんでいる。しかし、現時点では、BDの3Dコンテンツはまだ市場に出ていないので、少々の不安が残る。そこで、前もって「ユーザーに3D映像を実際に体験してもらうことを通じて、その迫力をアピールすることに注力する」(松本マネージャー)というやり方で普及促進を図っている。

 例えば、「PowerDVD 10」の主な販路である家電量販店と協力し、製品をソフトウェアの売り場にだけでなく、PCなどのハードウェアの売り場にも置くことにした。売り場では、デモ用のモニタや3D専用メガネを用意し、来客が気軽に3D映像を体験できる場を設けている。「肌で体験して『3Dはすごい』と思い始めたユーザーに当社製品を訴求。さらに、2D映像をリアルタイムで3Dに変換できる機能などを前面に押し出し、動画を広く楽しめる商品としてアピールしている」(松本マネージャー)。今後も、体験できる場を増やし、3Dの認知度を高めていくという。

 もちろん、3D技術はソフトを再生するデバイスの性能やモニタ、専用メガネなど、多くのハードウェアと絡んでいるので、ソフトメーカー単独で、3Dの特徴をユーザーに伝えるのはなかなか難しい。そこでサイバーリンクは、ハードウェアベンダーとの「連携」をキーワードにし、コラボレーション企画の提案に取り組んでいる。具体的には、「モニタやグラフィックカードのメーカーと連携して、『PowerDVD 10』とのセット販売を考えている」(松本マネージャー)など、積極的に打って出る姿勢をみせている。

 今夏以降の3Dコンテンツの普及について、松本マネージャーは「見込みは大いにあるが、広く定着するまではかなり時間がかかる」とみている。(ゼンフ ミシャ)
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