本連載「頂上熱戦」では、2社のIT・家電メーカーに“同じ内容の質問”を投げかけ、その回答を紹介する。(前編)では「製品戦略」を、(後編)では「販売戦略」を問う。

Question. 販売戦略は?

【共通質問事項】 (1)ユーザーへの訴求 (2)チャネル戦略 (3)2010年の目標



Answer.三菱電機

木村彰彦
デジタルメディア事業部
映像情報営業部長
(1)【ユーザーへの訴求】インターネットで商品を購入する人も、一度は店頭に足を運び、実際に商品を確かめていると思う。現在、販売店のディスプレイ売り場には、専用の説明員がいない。そこで、商品の特徴をできるだけわかりやすく訴求するために、ディスプレイの画面をセンターで分割。通常の映像と、超解像技術で補正した映像や倍速補間技術で120コマに補間した映像を並べて映すことで、ユーザーが画の精細さや滑らかさを比較できるようにしている。また、口コミも重視している。新商品を発売するときには、影響力のあるユーザーやライターにいち早く製品を体感していただき、記事にしてそれぞれのウェブサイトに掲載してもらっている。

(2)【チャネル戦略】われわれは直販ではなく、代理店などを通じて商品をユーザーに届けている。他社より流通のパートナーが多く、PCパーツ店から大型家電量販店まで、幅広いチャネルをもっていることが強みだ。ディスプレイメーカーのなかでも、店頭展示は最も多いと自負している。パートナーとはつき合いが長いので、店頭の商品で再生するコンテンツやデモ機の設定など、細かい要望にも応えていただいている。

(3)【2010年の目標】国内の液晶ディスプレイの販売台数シェアで約25%、金額で30%弱を獲得することが今年の目標。販売台数よりは、金額を重視している。ユーザーに価値を認められる商品を今後も投入していきたい。


Answer.LGエレクトロニクス・ジャパン

和田恵一郎
主任
ITセールスグループ
(1)【ユーザーへの訴求】当社は、PC業界を引っ張ってるゲームユーザーを特に重視している。そこで、オンラインRPG『タワー オブ アイオン』とコラボレーション。『タワー オブ アイオン』推奨ディスプレイと謳うことができ、店頭やカタログでコンテンツ画像を使用できるというメリットがある。また、ゲームの体験フリーチケットを商品に付属して、販促ツールとして使用するなど、ゲームユーザーに積極的にアピールしている。

 3Dディスプレイは、単体では訴求が難しいので、店頭ではマウスコンピューターともコラボする。マウスコンピューターの3D対応デスクトップPCのディスプレイに採用してもらい、マウスコンピューターの店舗で展示している。

(2)【チャネル戦略】これまで当社は、秋葉原のPCパーツ店を中心に製品を販売し、認知度を上げてきた。しかし、ディスプレイ市場はやや縮小傾向にある。そこで、新しいチャネルにも手を広げている。とくに大型家電量販店に取り扱ってもらい、より一般ユーザーにも商品を訴求していきたい。すでにノジマやビックカメラ、ベイシア電器など、これまで当社のディスプレイの取り扱いがなかった店舗に商品が並んでいる。PCパーツ店のチャネルは維持しつつ、今後も大型家電量販店のチャネルを拡大していきたい。

(3)【2010年の目標】「BCN AWARD 2011」液晶ディスプレイ部門で1位を獲得することが今年の目標だ。その際は、ぜひPOPで活用したい。

(武井美野里が担当)