IBMの「e-ビジネス・オンデマンド」

　米IBMが10月30日、“次世代e-ビジネス”として発表した「e-ビジネス・オンデマンド」は、従来のビジネスモデルとは全く異なり、データセンターに置いたハードやソフトの利用時間に応じて料金を支払う形態を提唱している。これまでサービス事業へのシフトを進めてきたIBMだが、さらに事業ドメインの軸足をサービス分野に移すことを宣言したものと見られる。サミュエル・パルミサーノ氏のCEO就任後、初めて発表された大型戦略「e-ビジネス・オンデマンド」とはどのようなものなのか。来日した米IBMのアービング・ラダウスキー・バーガー・e-ビジネス・オンデマンド担当ゼネラルマネジャーは、「ユーザーは次の段階のe-ビジネスを必要とし始めた。企業は変化に対応できる柔軟性とコスト削減を必要としており、オンデマンドがそれに応えていく」と話す。