アイエックス・ナレッジ（安藤文男社長）は、首都圏以外のシステム案件獲得に向け、地方拠点の再編を進めている。システム開発が首都圏に一極集中しつつあるなか、各拠点の営業力を強化することで競争力を高めていく方針。

　大阪や新潟、水戸の3拠点を強化する。安藤社長は、「地方のビジネスを拡大するのは、それぞれの拠点や子会社が業績を伸ばせる体制を整えるため」としている。同社では、企業規模を拡大するため、グループ全体の総合力を高める“連峰経営”に力を注いでいる。3年以内に連結売上高で200億円を目指しており、地方事業の成長が大きく左右する。

　今年4月には、地方のシステムセンターを事業部として独立させ、各地域に適したシステム開発を行う布陣を敷いた。

　安藤社長は、「システム案件の多くが東京で受注しているため、新しいチャレンジではある。地方事業を拡大できれば、競合他社との差別化を図ることにもつながる」と判断している。