その一端は、徐々に現れている。サン・マイクロシステムズと提携関係にある伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と、マイクロソフトと提携関係にある日本ヒューレット・パッカードの3社で、新サーバーOS「Windows Server 2008」に搭載された機能などを利用した「検疫ソリューション」の検証事業で協業。CTCは「顧客に最適なシステムを提供するうえで、マルチプラットフォームで提案することが求められている。これまでのイメージを払拭する」(松崎雅浩・Windows技術課長)と、「Windows環境」で同社が展開している「Solaris環境」並みのパフォーマンスをあげ、技術者養成作業を急ピッチで進めている。
3社は、Windows Server 2008に実装された「NAP(ネットワークアクセス保護)」技術と情報漏えい防止に効果的なシンクライアント環境を実現する「Terminal Service」の「ソリューション検証」をCTCの技術検証センター「テクニカルソリューションセンター」内で行う。実際のユーザー企業の導入環境を想定したシステムとして、日本HPの「HP ProLiantサーバ」や各種ハードウェアを組み合わせマルチベンダー環境のシステムを設置し、「NAP」と「Terminal Service」の動作検証を実施する。