マクニカネットワークスの子会社でネットワーク機器の販売を手がけるマクニカソリューションズ(森重憲社長)は、2013年2月、米Gigamon(ギガモン)と販売代理店契約を締結した。ネットワークに分散された監視デバイスを統合し、トラフィックを広範囲に可視化する「トラフィック・ビジビリティ・ファブリック」の販売を手がけていく。この製品を、マルウェア防御システムなどほかの機器と組み合わせて提供し、既存の製品カテゴリに当てはまらないGigamon製品の市場を形成することを目指す。(取材・文/ゼンフ ミシャ)
スマートフォンの普及などによって、企業が有するネットワークの大規模化・複雑化が進んでいる。そんな状況にあって、ネットワークを流れるパケット通信を可視化する製品を展開する米Gigamonは、トラフィックを集約し、ネットワークを俯瞰的にモニタリングすることができるツールを開発した。トラフィックの一元管理を実現し、アクセスの簡素化を目指す「トラフィック・ビジビリティ・ファブリック」である。
ハイタッチで案件を獲得
Gigamonと代理店契約を結び、日本での販売を手がけているマクニカソリューションズは、Gigamon製品の市場づくりに取り組んでいる。営業部 営業第1課の岡野充浩主事は「セキュリティのニーズが高い製造業や金融業の大手企業のほかに、通信キャリアなどをターゲットに据えて、まずは当社のハイタッチ営業によって案件を獲得したい」という。
Gigamonの「トラフィック・ビジビリティ・ファブリック」は、その名の通り、トラフィックを見える化するファブリック(IT機器を接続する方式)だ。
Gigamon機器を設置することによって、ファイアウォールをはじめ、ネットワークに分散された監視デバイスを統合する。多くの監視デバイスから流れるトラフィックを集約し、「パケット通信はどこからきたか、いつ・どこで・何か通ったか」ということを俯瞰的に把握することができる。このように、トラフィックの一元管理を実現することによって、監視の手間を減らすことが可能になるわけだ。
「海外拠点にもGigamon機器を置き、グローバル範囲でのネットワーク管理ができるので、海外展開を進めているユーザー企業で導入のニーズが高まりつつある」(岡野主事)と状況を説明する。
パートナー販売にも力を注ぐ
「Gigamonの活用によって、ネットワーク構成をシンプルにし、トラフィックの流れも効率化することができる」。岡野主事は、こうしたメリットを前面に打ち出し、営業活動を進めている。Gigamon製品を単体で提案するだけでなく、マルウェア防御システムの「FireEye」など、同社が取り扱う他のネットワーク/セキュリティ製品と組み合わせて提供することも想定している。
同社は、Gigamonはこれまでの製品カテゴリに当てはまらないことから、活用シーンをわかりやすく伝えることができる導入事例をつくることを急いでいる。今後1年間で、30社への導入を目指すという。
事例づくりを実現するために、Gigamon製品のパートナー販売にも取り組んでいく。岡野主事は、「当社の営業活動を通じて、どのような提案をすればいいかを明確にし、パートナーと情報を共有する。パートナーの販売を積極的に支援したい」としている。