業務効率の改善やコスト削減を目的として、今、スマートデバイスの普及が加速している。それに伴い、法人向けクラウドサービスの代表格ともいえるGoogle AppsとOffice 365に対応したセキュリティサービス市場も急速に拡大中だ。この市場で60%以上のシェアをもつのがHDEの提供する「HDE One」である。現在の市場動向と「HDE One」が選ばれる理由を探った。
スマートデバイス活用で求められるセキュリティサービスとは
2007年のiPhoneの登場からおよそ7年。最近は法人市場の成長が著しく、業務におけるスマートデバイスの利用はもはや常識といえるまでになった。スマートデバイスの利便性を最大限に発揮するために、クラウド型のコラボレーションツールを採用している企業は多く、この製品カテゴリのなかではGoogle AppsとOffice 365がスタンダードといえるだろう。
スイート製品にも位置付けられるGoogle AppsとOffice 365には、それぞれGmailやExchange Onlineというメール機能が含まれており、これらを利用してユーザー企業がメール環境をクラウドに移行するケースも増えている。堅牢に守られている傾向にあるオンプレミスのメールシステムをクラウドへ移すにあたって、多くのIT管理者が危惧するのはセキュリティだ。そのため、Google AppsやOffice 365を導入する際、これらの製品に対応したセキュリティサービスをあわせて検討するユーザーも増加している。
ユーザーのこうしたニーズに応えて、Google AppsとOffice 365に対応したセキュリティサービスを提供するベンダーが増えており、すでに一つの市場を形成するまでに至っている。
調査会社のミック経済研究所によると、Google AppsとOffice 365に対応したセキュリティサービス市場が本格的に立ち上がったのは2011年。その後、市場の拡大は急速に進んでおり、2012年度(各ベンダーの決算期)に7億8000万円だった市場規模も、2013年度に12億5000万円(前年度比160.3%)となり、2018年度までの年平均成長率は27.1%で、40億円を超える市場に成長すると見込まれている。
またミック経済研究所の調査によれば、Google AppsやOffice 365に対応したセキュリティサービスにおいて、2013年度見込みで60%以上の市場シェアをもち、2位以下を大きく引き離して首位に立っているのが、クラウドセキュリティ製品「HDE One」を提供しているHDEだ。高成長が続くセキュリティサービス市場の強力なけん引役であり、クラウドセキュリティ分野の主要プレーヤーであると、ミック経済研究所はHDEを分析レポートのなかで特筆して紹介している。
“最も選ばれている”シェアNo.1製品 Google AppsやOffice 365と連携
サーバー・サイド・テクノロジーをベースにさまざまなソリューションを提供しているHDEは、セキュリティを三つの主要事業領域の一つと位置づけている。HDEのセキュリティ事業で、クラウドサービスに対応した製品が「HDE One」だ。ミック経済研究所の発表にもある通り、“現在、最も選ばれているクラウドセキュリティ製品”である「HDE One」の特徴は、Google AppsやOffice 365、Salesforceなどと連携して、スマートデバイスで最多のインシデントである「メール誤送信」と「紛失」による情報漏えいを予防できる点にある。
「HDE One」の機能は、「アクセスセキュリティ」「デバイスセキュリティ」「メッセージングセキュリティ」の三つに大別される。
第一の「アクセスセキュリティ」は、クラウド上のデータを守る機能だ。Google AppsやOffice 365と連携してIP制限や二要素認証などを付加し、未知の端末からのアクセスを遮断する。これにより不正なアクセスからデータを守り、情報漏えいを予防する。
二つ目の「デバイスセキュリティ」は、逆に端末からの情報漏えいを防ぐ。クラウドに蓄積される文書や画像ファイル、メール添付ファイルなどを端末に表示するときも、閲覧は可能だが、端末へのデータ保存はできないように設定できる。これにより、万が一のデバイス紛失時にも肝心のデータが外部へ広く漏れる心配はない。
三つ目の「メッセージングセキュリティ」は、送信されるメール経由での情報漏えいを防ぐ。送信されるメールの一時保留などの機能によって誤送信を防止するのだ。さらに、メール監査やメール暗号化、大容量ファイルの転送などの高度なメールセキュリティ機能をクラウド上で提供する。
一元的な運用で容易なID管理 クラウドの利便性が高まる
最近では、複数のクラウドサービスを利用するケースが増えて、一人のユーザーが複数のIDとパスワードを管理していることも多い。しかし、「HDE One」ならばIDとパスワードを一元的に運用でき、ユーザーの利便性は格段に高まる。
このようにGoogle AppsやOffice 365の利用における安全性を高め、情報漏えいや不正アクセスを防止するソリューションが「HDE One」なのである。「HDE One」もクラウドサービスであることから、導入時に機器の設置やソフトウェアのインストールは不要。即日の運用開始が可能である。
つまり、機能の高さに加えて導入が容易であることや管理者の負担を軽減できることなども評価され、「HDE One」は3年連続で60%以上の市場シェアを確保しているのだ。