その他
サービスモデルへ移行 試されるIBM販社の底力
2015/01/15 20:48
週刊BCN 2015年01月12日vol.1562掲載
IBMはビジョナリーである──。IBM販社のみならず世界の多くの業界関係者が認めるところだ。収益につながらないと判断したパソコンは早々に売却し、パソコンと同じアーキテクチャのx86サーバーも売り払った。代わりに手に入れたものはパブリッククラウドのSoftLayerであり、IBMはクラウド領域に12億ドル(約1440億円)をつぎ込むことを決めている。IBMは世界40か所を超えるDC網を構築中で、今回のSoftLayer 東京データセンターと前後して独フランクフルト、メキシコ、上海などにもDC網を広げている。
あまりのIBMの変わり身の早さに伝統的なIBMビジネスパートナーは追随できておらず、疎外感すら抱いているのが実態だ。「IBMはビジョナリーなので、進むべき方向性は正しいはず」と頭では理解していても、IBM販社の収益モデルが追いつかない。「『x86サーバーは手放したので、代わりにきょうからSoftLayerを売ってください』と言われても、ハードウェアの販売とサービスの販売では差が大きすぎる」(IBM販社関係者)というわけだ。素のまま売っても間尺に合わない可能性もある。
IBMとしても、今の段階であまりにIBM色を強く打ち出しすぎると閉鎖的とみられかねず、ライバルのAWSやAzureに隙をみせることになってしまう。ある程度のシェア獲得がみえてくるまでは、オープンさを前面に出すしかない側面もあろう。しかし、今後、IBM販社の主戦場であるIBM iやAIXのプラットフォームも段階的にサービス形態へ移行する可能性は高い。IBM販社はこうしたサービスモデルの枠組みのなかで収益モデルを確立できるかどうかが試されている。(安藤章司)
IBMはビジョナリーである──。IBM販社のみならず世界の多くの業界関係者が認めるところだ。収益につながらないと判断したパソコンは早々に売却し、パソコンと同じアーキテクチャのx86サーバーも売り払った。代わりに手に入れたものはパブリッククラウドのSoftLayerであり、IBMはクラウド領域に12億ドル(約1440億円)をつぎ込むことを決めている。IBMは世界40か所を超えるDC網を構築中で、今回のSoftLayer 東京データセンターと前後して独フランクフルト、メキシコ、上海などにもDC網を広げている。
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