Dynabook(覚道清文社長)は1月17日、PCの新モデルの販売を開始した。同社は2018年10月にシャープに買収され、今年1月1日付で東芝クライアントソリューションから商号を変更。今回の新モデルは、シャープ傘下に入ってから初のプロダクトとなる。

 店頭向けと法人向けにそれぞれ新モデルを用意した。その中でも、目玉となるのはdynabookブランド30周年を記念して商品化したモバイルノートPC「dynabook G」シリーズだ。覚道社長は「Dynabookの軽量、薄型、堅牢設計技術に加え、シャープの省電力液晶技術を融合した」と強調した上で、「強さと軽量化、速さと駆動時間、拡張性とセキュリティーの全てを実現した」と自信を見せる。ボディの面積は縦211mm、横309mm、重量は779g。バッテリー駆動時間は最大約19時間。10種類のMIL規格準拠試験をクリアした堅牢性を持つ。また、ディスプレーにはシャープ製のIGZO液晶を採用している。
 
石田佳久
シャープ副社長兼Dynabook会長

 Dynabookの石田佳久会長は「今回の発表は、シャープとの技術融合商品の第一弾となる。Dynabookの技術だけでなく、シャープグループ全体の総力を生かしながら、ブランド力を高めたい」として両社の連携を印象付けた。

 今後の方針として、Dynabookは継続的に安定した収益を得られるサービス型のビジネスモデルへの転換を図っている。以前から扱っているWindows OSのアップグレード支援サービスやキッティングサービスに加え、Windows 10への切り替え需要を見越して「Windows as a Service検証パッケージ」や「Windows 10 機能更新ヘルプデスク」といったサービスを用意している。そのほか、シャープが提供する家電向けAIoTサービス「COCORO+」との連携についても、「継続的に検討している」と石田会長は説明した。
 
覚道清文
Dynabook社長

 Dynabookは、中期経営計画において、18年度に22%だった海外事業比率を19年度には35%、20年度には42%まで拡大させる目標を掲げている。これを実現するため、「まずは製品ラインアップの充実がポイントになる。今回発表したdynabook Gシリーズも海外展開を視野に入れている」(石田会長)という。Dynabookは今後、シャープが持つ欧米における複合機の顧客基盤などの販路を活用し、グローバルのシェア拡大を目指す。両社は、技術だけでなく販売活動でも密接に連携していく考えだ。(銭 君毅)