国産ERPベンダーのワークスアプリケーションズ創業者の牧野正幸氏は、10月8日付で同社取締役を退任する。業績不振が続いていたことから同社は主力の人事業務パッケージ(HR)関連の事業を分社化し、米投資会社ベインキャピタル系のSPC(特別目的会社)に8月1日付で譲渡していた。一連の再編に区切りがついた今のタイミングで、会社から去ることを決めたものと思われる。

創業者の牧野正幸氏

 新しい代表取締役CEOには、9月30日付で井上直樹氏が就任している。井上氏は2017年にワークスアプリケーションズ取締役に就任。金融機関などの事業変革に携わった経験を生かすかたちで、主に経営企画や管理全般を担当してきた。直前の役職は代表取締役最高経営管理責任者。

 HR関連事業の売却によって資金を調達して財務基盤の強化が図れたとして、ワークスアプリケーションズは財務会計や販売管理などのパッケージの販売とサポートに注力していく。HR関連事業を継承した新会社Works Human Intelligence(ワークスヒューマンインテリジェンス)は、ワークスアプリケーションズを牧野氏とともに創業した石川芳郎氏が代表取締役CEOに就任している。(安藤章司)