NTTデータイントラマートは10月3日、ドイツのプロセスマイニングツールベンダーである独シグナビオとパートナー契約を結んだと発表した。近年、同社が注力しているBPMソリューションの一環として提供し、従来の製品ラインアップを補完する狙いがある。両社共同でマーケティングを行い、NTTデータイントラマートとして向こう3年で20件のBPMプロジェクト受注を目指す。

NTTデータイントラマートの中山義人社長(左)と
独シグナビオのダニエル・フルトヴェングラー バイスプレジデント(アジア太平洋地域セールス担当)

 プロセスマイニングは、企業のシステムのログを基に業務プロセスを可視化し、改善ポイントを解析して業務効率化につなげる手法だ。

 シグナビオは2009年設立だが、すでに世界12カ国で1300社、100万人以上のユーザーを抱えているという。今年1月に日本法人を設立し、日本市場での営業を本格的にスタートさせた。

 同社のプロセスマイニングツール「Signavio Process Manager(SPM)」は、一般的なプロセスマイニングの機能に加え、新たな業務プロセスモデルを容易に記述できる機能や、実データに基づいてこれをシミュレーションしてボトルネックを可視化する機能なども提供する。SPMで作成した業務プロセスモデルはNTTデータイントラマートのBPMツール「IM-BPM」に取り込み、業務プロセスを再構築した上で実行を自動化できるという。短いスパンで継続的に業務プロセスを改善できる仕組みを提供する狙いだ。

 シグナビオのダニエル・フルトヴェングラー バイスプレジデント(アジア太平洋地域セールス担当)は、「プロセスマイニングとプロセスデザインを両方カバーしているベンダーは少なく、シグナビオは市場でユニークなポジションを取っている。BPM関連ソリューションはカイゼンの文化がある日本でこれから幅広い領域におけるニーズが拡大していくと期待している。投資家からも日本市場のポテンシャルは大きいという助言があった。NTTデータイントラマートという補完的に提携できるパートナーが見つかったことも非常にポジティブだ」と話す。

 NTTデータイントラマートの中山義人社長も両社のシナジーは大きいとした上で、シグナビオの強みを「プロセスマイニング自体はある意味でコモディティだが、モデリング、シミュレーションの機能が素晴らしい」として、SPMがBPMプロジェクト獲得の追い風になるとの見方を示した。(本多和幸)