デルとEMCジャパンの代表取締役会長を務めていた平手智行氏は、10月末で同職を退任し、11月1日、グーグル・クラウド・ジャパンの代表に就任した。グーグル・クラウド・ジャパンの前代表である阿部伸一氏は当面の間、平手新代表への引き継ぎを行うが、その後の進退については未定だという。また、デルとEMCジャパンは平手氏の後任の会長は置かない方針だ。

グーグル・クラウド・ジャパンの代表に就任した平手智行氏

 グーグル・クラウド・ジャパンの平手新代表は、1987年から2011年までIBMでキャリアを積み、国内外のエンタープライズIT市場で豊富な経験を持つ。デルが16年にEMCグループを買収・統合して以降、デルテクノロジーズとしてエンタープライズIT市場での存在感を高めてきた過程で、日本法人のトップとして国内市場を舵取りした。

 近年、デルテクノロジーズはグループ企業であるヴイエムウェアやピボタルの技術を核にしたマルチクラウドソリューションに力を入れている。一方、グーグル・クラウドもKubernetesをベースにしたマルチクラウドのアプローチを強化し、エンタープライズIT市場への注力姿勢を鮮明にしており、同社の戦略と平手氏のキャリアの親和性の高さがうかがえる。

Profile
平手智行(ひらて・ともゆき) 1961年2月生まれの58歳。横浜市出身。87年、日本IBMに入社。アジア太平洋地区経営企画、米IBM戦略部門を経て、2006年、日本IBM執行役員と米IBMバイスプレジデントに就任。国内では通信、メディア、流通、公益などの業種別事業やサービス事業を担当した。11年末に退職し、米ベライゾンのエリアバイスプレジデント、ベライゾンジャパン社長に転身。15年8月、米デル バイスプレジデント兼デル代表取
締役社長に就任。19年7月、デルとEMCジャパンの代表取締役会長に。同11月よりグーグル・クラウド・ジャパン代表。