SAPジャパン(鈴木洋史社長)は4月23日、SAPのインメモリデータベースである「SAP HANA」をクラウドで提供するマネージドサービス「SAP HANA Cloud」と、これを活用したDWHサービス「SAP Data Warehouse Cloud」を国内データセンターから提供すると発表した。サービス開始は今年第2四半期(4月~6月)の予定。「広範なシステムに散在する多様なデータを扱うことができる統合的なデータ活用基盤」(椛田后一・SAP HANA COEシニアディレクター)として、HANAのユーザー層を拡大していく方針だ。
HANA CloudはSAPが提供するPaaS「SAP Cloud Platform」に含まれる機能の一つ。従来、SAP Cloud PlatformのDBaaS(Database as a Service)は「SAP HANA Service」というサービス名で提供してきたが、椛田シニアディレクターによれば、これは「オンプレミス版のHANAのソフトウェアをそのままクラウド上に乗せたもの」だった。今回発表したHANA CloudはHANA Serviceをリブランドした後継サービスであり、機能を大幅に強化したという。
HANA Cloudと同時に国内DCから提供されるData Warehouse Cloudは、HANA Cloudをベースにしたサービスだが、椛田シニアディレクターは「DWH専用のクラウドDBサービスというだけでは表現として十分ではなく、正確には(業務部門の)ビジネスユーザーのためのデータ活用プラットフォームだ」とコンセプトを説明する。DBのテーブル設計からデータ加工、アナリティクスツールを使ったビジュアライズまで一つのプラットフォームで対応できるとのことで、HANA Cloudのメリットをそのまま活用しつつ、業務部門ユーザーでも容易に扱えるようなインターフェースをパッケージ化した形だ。(本多和幸)
SAPジャパン(鈴木洋史社長)は4月23日、SAPのインメモリデータベースである「SAP HANA」をクラウドで提供するマネージドサービス「SAP HANA Cloud」と、これを活用したDWHサービス「SAP Data Warehouse Cloud」を国内データセンターから提供すると発表した。サービス開始は今年第2四半期(4月~6月)の予定。「広範なシステムに散在する多様なデータを扱うことができる統合的なデータ活用基盤」(椛田后一・SAP HANA COEシニアディレクター)として、HANAのユーザー層を拡大していく方針だ。