10秒でわかる
PBX/IP-PBX
社内の電話機を公衆電話回線網に接続して使用する際に使う交換機。外線からの発着信を制御し、また、内線電話を接続し合う。このほか、ダイヤルインや保留や転送、短縮ダイヤル、コールバックなど、さまざまな機能をもっている。
IP-PBXは、電話回線ではなく、インターネットプロトコル(IP)を使って音声通話ができる「VoIP(Voice over Internet Protocol)」技術に対応していることが特徴だ。PBXの機能をネットワーク上で提供・管理することができるといった利点がある。さらに、グループウェアなど情報システムに音声を統合させることが可能で、社内コミュニケーションの効率化につながる。
2012年の商機──その3
「SMBに適した提案で市場を広げる」
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三信電気 佐野弘明部長 |
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三信電気 増田健二部長 |
SMBのなかで最も数が多いのは、従業員数100人未満の小規模企業だ。小規模企業は、IP-PBXの普及率がまだ10%以下といわれている。小規模企業にとっては、これまでPBXのIP化に伴う追加のコストが課題になっていただけでなく、「そもそもなぜIP化する必要があるのかがわかっていない。つまり、自社にとってのメリットを理解していない」(NECインフロンティアの阿部シニアエキスパート)という現実が、IP-PBXを導入するうえでの壁となっていた。「しかし今は、小規模企業もスマートフォン/タブレットを導入し始めており、これらの端末を内線電話代わりに利用する時にPBX機能がアプリケーションになるので、IP化の必要性への理解が進んでいる」という。SMBにとっても、IP-PBXのメリットが明確になりつつあるのだ。
NECインフロンティアは、IP対応のローエンド機種「Aspire X」が、スマートフォンを展開するモバイル通信キャリアのIP電話サービスに対応し、スマートフォンを内線化できることを、セールスポイントにしている。「IP-PBXとキャリアのサービスとの連動を前面に打ち出す提案をすれば、中小企業にも受けがいい」(阿部シニアエキスパート)という。SMBは今後、クラウドサービスの利用も増え、「IP-PBX+クラウド」を切り口とした提案方法が有効だと考えられる。
NECのPBX製品の販社で、SMBに強い三信電気は、2012年度(2013年3月期)に、「SMB向け展開で、置き換え需要が活発化する」(ソリューション営業本部首都圏システムサポート部の佐野弘明部長)と見込んでいる。2012年度は、11年度にPBXの置き換えに取り組んだ大手企業に続き、SMBも需要が回復するという見方だ。三信電気は、11年度の連結売上高が1826億円で、そのうちの約10%を、PBX販売を含めたソリューション事業が占める。
ソリューション営業本部 ネットワークシステム営業一部の増田健二部長は、「SMBには、まだまだ従来型のPBXが残っているのが実際のところ。今後もそのニーズがあるので、提案をするなかで、従来型PBXとIP-PBXの両方を提案する」という戦略を展開していく。