Special Feature
情報漏えい対策の切り札 デスクトップを封じ込めよ
2015/12/17 21:33
週刊BCN 2015年12月14日vol.1608掲載
記者の眼
従業員にもメリットを提供できるか
PCのデスクトップ環境は、毎日の業務を行う場そのものであるだけに、それを封じ込める情報漏えい対策ソリューションは、従業員の生産性を大きく左右する。聞くところによると、大きな投資をしてVDIを導入したにもかかわらず、社外からのアクセスは一律禁止という企業も少なくないのだという。
確かに、VDIを社内だけで利用すれば、より高いセキュリティを実現できるかもしれないが、従業員にしてみれば、従来のPCに比べてパフォーマンスがよくなるわけでもないのに、ログインなどの操作が煩雑になり、使えるアプリケーションなどの制限も厳しくなり、不便を強いられるだけだ。一般企業がセキュリティを理由にVDIを導入するなら、従業員に対しても何かしらのメリットを提供できないと、社内のITインフラに対する不満を増大させることにつながるだろう。
それ以外のソリューションでも、使い勝手の良し悪しが移行の成否を左右するのは間違いない。情報漏えい対策ソリューションの導入検討を行うフェーズは、従業員がどの端末で、どんなアプリケーションを、どのくらい利用しているか、それらを棚卸しする、よい機会でもあるといえるだろう。
国内企業や官公庁での情報漏えい事件が相次ぎ、サイバー攻撃を100%防ぐことは不可能という認識が広がった2015年。対策の切り札として、デスクトップ仮想化など、業務端末を安全な環境に封じ込めるソリューションが再び注目を集めている。コストや構築・運用の複雑さなどでなかなか普及が進まなかった技術だが、最新の製品ではそれらの課題をどのように克服しているのだろうか。(取材・文/日高彰)
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