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<仮想化ソリューション特集> 前編

2007/10/30 19:56

週刊BCN 2007年10月29日vol.1209掲載

中堅企業のニーズに応えるストレージ
大規模エンタープライズレベルの信頼性、拡張性、管理容易性を実現

■企業の成長に合わせた拡張 共通ストレージOS搭載がポイント

 日本ネットワーク・アプライアンスは、ビジネス拡大の最重要市場となる中堅企業に向けて、2007年9月から「FAS2020/2050」の提供を開始した。

 主力ストレージ「NetApp FASシステム」のエントリーモデル「FAS200」シリーズの後継にあたる同製品は、エントリーレベルの価格を保ちながら、ストレージ容量は24.6TB、69TBまで拡張が可能。ディスクドライブは最大300MB/秒の高速データ転送が可能な「SAS(Serial Attached SCSI)」を初めて採用した。

 阿部恵史マーケティング部長は、「FAS2000は、スモールスタートが可能なうえ、自社の成長に合わせたストレージ拡張が容易です。中堅企業が抱えている『バックアップ、リストアの所要時間』『専任IT管理者の不足』『IT利用効率の最大化と運用コストの削減』『事業継続の確保』などの課題を解決できます」と語る。

 また、同社製品は共通のストレージ専用OS「Data ONTAP」を搭載しており、NAS/FC-SAN/iSCSIのいずれにも対応し、さまざまな用途に対応できるので、費用対効果が高く管理の容易なストレージ統合が実現できる。さらに、Data ONTAPには、ストレージ仮想化を実現する「FlexVolテクノロジ」が搭載されている。

 「FlexVolは、仮想化機構によって物理的リソースから論理ボリュームを切り離して作成・管理できるため、動的で中断のないボリューム管理が可能です。利用可能なすべてのディスクから、RAIDグループを超えた仮想ボリュームを構成できるため、I/Oパフォーマンスが向上します。また、シンプロビジョニングへの対応でストレージ使用効率の向上、初期導入コストの低減も可能です」(阿部氏)。

 ミッションクリティカルな現場における信頼性、可用性の確保についても、ディスクの二重障害でも運用継続を可能にする、RAID6の一種「RAID-DP」や「Snapshot」、「SnapMirror」といった機能でディスク障害からデータを保護し、迅速なリカバリとダウンタイムの最小化、高速データ複製による事業継続を実現できる。

 「中堅企業は、大企業と同等レベルのITシステムの性能や信頼性が求められています。当社では、従業員が100人から1000人規模の中堅企業を『MSE(Midsize Enterprise)』と定義し、電子メール、ファイル共有、データベースによるデータ管理に最適なストレージの提供を目指しています。その戦略的製品がエンタープライズ並みの信頼性、拡張性、管理容易性を備え、中堅企業の成長を支えるシンプルなデータ管理環境を提供するFAS2000です」(阿部氏)。

■パートナー戦略を強化へ Windows市場の開拓を目指す

 ネットワーク・アプライアンスでは、Oracle、Symantec、Microsoft、VMwareなどのグローバルパートナーとの協業を進めており、販売パートナーとも協力してデータ管理ソリューションの拡販に乗り出している。

 「中堅企業の多くは、これまでWindowsサーバーと直接接続型ストレージ(DAS)の組み合わせでITシステムを構築してきました。しかし、増え続けるデータの管理、法令順守対応、サーバーの仮想化による統合など多様なニーズに応え、データ管理基盤を支えていくためには、ネットワーク接続型ストレージが不可欠です。現在、日本には約20社の販売パートナー企業がおりますが、今後は製品、企業の認知度を高めていくとともに、販売パートナーへのさらなる支援強化とWindowsに強いSIパートナーを集い、市場を拡大できればと思います」と、阿部氏は中堅企業市場に向けた戦略を語る。

 「FAS2020/2050」の登場により、課題を抱える企業のデータ保護、管理が大幅に改善される日は近そうだ。

日本ネットワーク・アプライアンス=http://www-jp.netapp.com/

(週刊BCN 2007年10月29日号掲載)

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