Special Issue

NEC WebSAM 導入事例/NEC×インフォテック・アーキテクツ(WebSAM WORKSパートナー)

2008/06/16 19:55

週刊BCN 2008年06月16日vol.1239掲載

サーバのダウンタイムを削減する安心感に好感触
「手間のかからない運用」で、ワークフローの安定稼働を維持


見える化を実現すべくワークフローを検討

 「当社では、700台ほどのクライアントPC、40台を超えるサーバを活用しています。それらの運用・管理を担っているのが第一情報管理部となります」と、コトブキの第一情報管理部・課長代理の内藤泰彦氏は語る。「椅子のコトブキ」として知られる同社は、600名を超える従業員を抱え、全国に拠点を設け活動を続けている。

 インフォテック・アーキテクツが提供するPDFドキュメントフローシステム『Create!Webフロー』を同社が導入したのは、2007年10月のことだ。

 「当社は、全社的に情報の“見える化”を推進しています。『Create!Webフロー』の導入はその一環です」(内藤氏)。コトブキでは、これまで紙による申請・承認が行われていた。しかし、情報の流れが見えず、申請がどこかで滞っても曖昧なまま処理されてきたという反省がある。ワークフローシステムを導入することで、曖昧な状態からの脱却を図る狙いがあった。

『Create!Webフロー』のシンプルなシステムに好感

 ワークフローシステムの選定にあたり、いくつものワークフローシステムを検討した。「“特殊”なことをしているソリューションは使いたくありませんでした。『Create!Webフロー』は、PDFという標準的な技術を使っており、スモールスタートも可能でした。当社の要望に柔軟に対応できたというのが非常に大きいですね」と、内藤氏は当時を振り返る。一般的に、標準的な技術を使ったソリューションであれば、既存システムとの相性などで問題が起こりにくく、運用しやすいという特長がある。何か問題が起きても、その対応が比較的容易である。ミッションクリティカルなワークフローシステムだからこそ、シンプルなソリューションが求められるのだ。その点、『Create!Webフロー』は最適なソリューションと言えるだろう。

 

 また、実際に導入したソリューションが活用されなければ意味がない。スモールスタートではじめ、様子を見ながら拡張していけるソリューションであれば、「導入したものの、使っていない」というリスクを避けることができる。

 

迅速に対応でき、サポート品質も向上

 「『Create!Webフロー』は非常に安定して動いていますね。サーバも安定稼働しており、これまで大きな障害は起きていません。日々、性能レポートが送られてくるので、サーバをチェックしに行く手間がかからないのがいいですね」(内藤氏)。

 

 実は、『Create!Webフロー』にはNECの運用管理ツール『WebSAMオフィス』が組み込まれている。『WebSAMオフィス』でサーバを障害監視し、システムの安定稼働を実現しているのだ。

 

 「『Create!Webフロー』に何か障害があった場合には、すぐにエラーログが当社のサポート部隊に届きます。一次切り分けを『WebSAMオフィス』が行うため、対処がより迅速になり、サポート品質が大幅に向上しています。サポートの効率化も図ることができ、当社にとってのメリットはもちろん、お客様にとっても大きなメリットがあると感じています」と、インフォテック・アーキテクツのテクニカルグループ・システムプロダクト・エキスパートの大坂孝一郎氏は語る。つまり、障害が起きた場合に、迅速に対策を打てる体制が整っているのだ。さらに『WebSAMオフィス』は予兆監視機能があり、あらかじめ“しきい値”を設定しておけば、サーバの健康状態も随時チェックできる。

 

ワークフローをきっかけに『WebSAMオフィス』を社内サーバに展開

 「これまでも、サーバの死活監視ソフトは使っていましたが、予兆監視の重要性を改めて実感しました。『Create!Webフロー』をきっかけに、当社のほかのサーバにも『WebSAMオフィス』を導入しています。まだ試験的な運用ですが、運用・管理工数を大幅に低減できるうえ、サーバ増強のタイミングなどの参考にもなります」(内藤氏)。

 

 インフォテック・アーキテクツにとっても、サポートの迅速化・効率化を実現した『WebSAMオフィス』のメリットを実感しており、「製品の拡販につながるソリューションだと思います。『WebSAMオフィス』を組み込んだメリットを実感しています」(大坂氏)とのことだ。

 

 増え続けるITシステムの管理・運用を効率化し、本来の業務に注力したいというのはすべての企業に通じる「本音」だろう。その実現に向けて『WebSAMオフィス』が担う役割は非常に大きい。


企業プロフィール


http://www.kotobuki.co.jp/

 株式会社コトブキは「椅子のコトブキ」として知られる。1916年の創業以来、椅子を中心とした施設家具を手がけ、文化・教育・スポーツなどの公共空間のデザインにかかわってきた。同社の椅子は、東京ドームや歌舞伎座、JRのホームに設置されたベンチなど、多くの場で活用されている。
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外部リンク

NEC=http://www.nec.co.jp/WebSAM/wo/

インフォテック・アーキテクツ=http://www.itarchitects.co.jp/