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<仮想化ソリューション特集>止まらない「仮想化の勢い」 ハード、ソフト、サービスすべて高成長

2010/07/08 19:56

週刊BCN 2010年07月05日vol.1340掲載

日立電子サービス
計画・設計から
運用・保守までワンストップ
「トータルサービス・全国展開」の強みを仮想化でも

 国内約320か所にサービス拠点を構え、ICTライフサイクル全般のサポートを手がける日立電子サービス。その同社が近年力を入れているのが、「安心仮想化ソリューション」だ。仮想化はユーザー企業が最も関心を示す分野で、多くのITベンダーがそのニーズを満たす製品・サービスを展開している。だが、日立電子サービスの仮想化ソリューションは計画・設計から運用・保守までトータルにサポートできる技術力とノウハウをもち、それを全国のユーザー企業に届けられる体制を築いている。


仮想化の総合メニューを投入

中津耕一
上席チーフエンジニア
【システムエンジニアリング部長】
 日立電子サービス(日立電サ)は、国内約320か所、海外10か所のサービス拠点を設置し、365日・24時間体制でユーザー企業が保有する情報システムの安定運用を支援する体制を築いている。

 以前は運用・保守サービス主体の企業だったが、日立グループ企業内で事業統合を行い業容を拡大。現在では、情報システムのICTライフサイクル全般をワンストップでサポートできる。

 その日立電サが力を注いでいるのが、仮想化分野のビジネスだ。仮想化技術を活用してサーバーを集約・統合し、管理コストも削減するソリューションである。「クラウドの前に必ず必要になるのが、仮想化。『コスト削減』という観点と、『クラウドへの準備』という面で、今、ユーザー企業の関心が最も高い」と中津耕一・マーケティング本部システムエンジニアリング部上席チーフエンジニア【システムエンジニアリング部長】が感じる分野だ。2010年3月30日、日立電サは、このニーズに応えるため、ユーザー企業の仮想システム構築・運用をサポートする「安心仮想化ソリューション」を、メニュー化し発表した。

 仮想化ソリューションは、どのITベンダーも今力を入れて拡販している分野だが、日立電サは競合が厳しいなかでも独自の強みをもち、他社とは一線を画している。それが、「仮想システムへの移行に関連する計画から、システムの設計・構築、そして稼働後の運用・保守サービスまでワンストップで手がけられること」(中津氏)である。

 仮想化ソリューションを提供する多くのITベンダーは、トータルサービスを謳いながら、「設計だけ」や「構築のみ」など、ライフサイクルのある一部分しか提供できないことが多い。ただ、日立電サは、そのすべてをカバーできる。それが他社との差別化ポイントになっている。

デモ施設を全国5拠点に開設

 具体的に、「安心仮想化ソリューション」では、「計画」は(1)アセスメントメニュー、「設計・構築」は(1)仮想化システム基本導入サービス(2)バックアップシステム基本導入サービス、「監視・運用」は(1)ITマネジメントサービス(2)ITマネジメントサービスシステム監視ライトプランを用意した。「保守」は(1)ハードウェア保守サービス(2)オンサイト資料採取サービスをラインアップ。サーバーを仮想化し、運用・保守するうえで必要なソリューションを漏れなく揃えた。そのうえで、取り扱う仮想化技術は、ヴイエムウェアの「VMware vSphere」とマイクロソフトの「Microsoft Windows Server 2008 Hyper-V」をカバーした。

 すでに実績も豊富で、ある事例では、仮想化技術と日立の「BladeSymphony」を活用してサーバーを1ラックに集約し、サーバー設置スペースを約5分の1に縮小、消費電力を約7割削減している。

 日立電サの強みはそれだけではない。それは、ユーザー企業やパートナー企業が仮想環境を体感できるデモンストレーション施設をもっていることだ。

 「安心仮想化ソリューション」は3月30日に発表したが、日立電サはそれ以前も個別に仮想化ソリューションを提供していた。一方日立製作所は、「仮想化工房」と呼ぶ仮想化システムの拡販施策のなかで、デモンストレーション施設を東京都内に設置していた。今回、「安心仮想化ソリューション」提供開始を機に、日立電サも「仮想化工房」に参画し、全国に展開。東京ほか、札幌、名古屋、大阪、福岡の合計5つの日立電サ拠点に配置したのだ。

 「仮想化を検討する企業は大企業だけでなく、中堅・中小企業にも広がっている。今回の全国展開で日立電サの仮想化ソリューションをより多くの人に感じていただけるようになる」と中津氏は語っている。この体感施設はユーザー企業だけでなく、パートナー企業も予約をすれば無料でデモを見ることができ、またセミナーにも参加することができる。

 中津氏は「ユーザー企業だけでなく、ITベンダーの方にも日立電サの仮想化ソリューションを知ってもらいたい。強みを組み合わせてアライアンスを組み、一緒に仮想化ビジネスを展開するような協業も進めていきたい」と話す。

 計画・設計から構築、そして運用・保守まで情報システムのライフサイクル全体をカバーする各ソリューションを総合的に手がけられる日立電サ。それを仮想化ソリューションにも移植し、全国で体感できる施設も用意した。ワンストップサービスという強みを仮想化市場でも発揮しそうだ。


日立電子サービス=http://navi.e-densa.com/

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