国内で1700社以上が採用する網屋のサーバーログ管理製品「ALog」シリーズ。中小企業向け製品の投入による市場の「深掘り」とグローバル規模での「横展開」によって、その対象領域をさらに拡大しようとしている。 セキュリティ分野のリーディングカンパニーである網屋は、5月14~16日に東京ビッグサイトで開催される「第11回 情報セキュリティEXPO 春」で新製品情報や最新事業戦略などを明らかにする。ここではその一端を紹介しよう。

中小企業にも広がる“ログ管理”

 「ALog ConVerter」は、上場企業などを中心に「情報漏えい対策」「監査対策」として利用されているサーバーログ管理製品だ。近年、情報管理に関するインシデント(不正アクセスやシステムへの侵入などの事件)が増加しており、中小企業の経営者やIT管理者の間に危機感が強まっているが、その影響で「ALog」シリーズに対する注目度も高まっているという。

 営業本部東日本営業部の簑嶋時浩氏は、「アンチウイルス、バックアップ、サーバーログ管理がセキュリティの“三種の神器”です。サーバー購入時にはこの3点セットをあわせて導入いただきたい」との考えを示しており、2013年5月に発表した中小企業向けサーバーアクセスログ管理製品「ALog SMASH」の引き合いがとくに増えていることを明らかにする。「スタンドアロン型でファイルサーバーに直接インストールし、ログ管理可能な『ALog SMASH』は、業界業種を問わず、多くの中小企業で採用されています。とくに『管理サーバーを別途用意する必要がないシンプルさ』や『数分でインストールが完了してログ取得が即日可能になるスピード』への評価は高く、パートナー企業様からも好評を得ています」としている。

 顧客情報や製品設計データなど企業の守るべき情報の監視はもちろん、ファイルサーバーで起こったトラブルの追跡・解決手段として、サーバーログの利用機会はますます増えている。網屋で主に保守や運用サポートを担当している営業本部東日本営業部の青野まゆ氏は、中小企業の現場でログ管理が浸透していることについて「お客様の現場で頻繁に起こるトラブルの解決にログ管理が実際に役立っていることが、その浸透を後押ししています。当社は、ログ管理ソリューションを提供するだけでなく、効果的な運用のためのレクチャーも実施するなど、販社様と密接に連携しながらユーザー企業様のセキュリティ強化に貢献しています」と話す。

 情報セキュリティEXPOでは、簑嶋氏や青野氏がブースに立ち、「ALog SMASH」を3分程度で実際にインストールして操作ログを取得するまでのプロセスを見られる実機デモのほか、「ALog」の強みや優位性を解説するセミナーなども予定している。

クラウド対応で統合管理を実現

 AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azureなどのクラウド基盤サービスを利用し、オンプレミス環境をクラウドへ移行するケースが増えている。情報セキュリティEXPOの網屋ブースにおける目玉のもう一つは、「ALog」のクラウド対応に関する発表だ。

 ログ管理の対象システムがクラウドへ移るというニーズを見越して、網屋では「ALog」のクラウド対応をいち早く実施する。詳細は会場で解説されるが、これによって多拠点展開している企業のファイルサーバーの統合管理をスムーズにし、コストの圧縮にも寄与する。あるいは「ALog ConVerter」のサーバーをクラウド上に設置し、遠隔地のローカル環境に置かれたファイルサーバーを一元管理するといった運用も可能になる。

パートナーと進めるグローバル展開

 網屋では現在、中国、台湾、北米、EU圏での海外事業に力を入れている。そのグローバル展開は、ステップを重視した、非常に堅実な戦略だ。

 簑嶋氏は、「当社は、顧客企業の海外現地法人へ向けて『ALog』の導入を推進しています。実はファイルサーバーのログ管理製品が最も普及し、使い方も洗練されているのは日本企業です。海外では、『OS標準のイベントログで十分』という考え方がまだまだ根強く、インシデント発生時に解析しようとする際には膨大な手間が発生しているのが現実です」と実状を語る。加えて、「海外の状況がそうだからといって闇雲な現地販売は行わず、啓発活動を通じてサーバーログ管理製品市場の確立を目指しています。日本で培ったログ管理ソリューションを各ローカルのパートナーと共同で“現地化”して普及に取り組んでいきます」との方針を明らかにする。こうしたグローバル展開についても、情報セキュリティEXPOでより詳しく紹介される予定だ。

 将来的にログ管理の市場はどのように変化していくのだろうか。網屋はファイルサーバーだけでなく、ネットワーク機器やOSの各種ログなど、管理者が把握すべきログはますます多種多様になっていくと予測している。そのため、これから必要になる製品は統合された画面による一元管理が可能なツールであり、網屋はそれを実現する新製品についても情報セキュリティEXPOで明らかにする予定だ。

 なお、網屋ブースでは特製プレゼントが配付されるとのこと。ぜひ足を運んでみていただきたい。

(左から)営業本部 東日本営業部 青野まゆ氏、営業本部 東日本営業部 簑嶋時浩氏

昨年の情報セキュリティEXPO 春での網屋ブース

「大企業」「中小企業」「グローバル市場」「クラウド対応」の四つの領域で展開を加速する予定の「ALog」シリーズ