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「EMCパートナー アワード 2013」でパートナー10社を表彰

2014/06/12 19:55

週刊BCN 2014年06月09日vol.1533掲載

 EMCジャパンは、4月23日、EMCの業績に顕著に貢献したパートナー企業を表彰する「EMCパートナー アワード 2013」授与式を開催した。総合部門、ビジネス リーダーシップ部門、ソリューション部門、特別分野部門の4部門で、2013年の販売実績をはじめ、業績全体の貢献度など総合的な基準をもとに選出されたパートナー企業10社が表彰された。

EMCのストレージビジネスを支えるパートナー企業が集結

 「EMCパートナー アワード 2013」の総合部門で「Partner of the Year 2013」に輝いたのは、2012年に引き続き伊藤忠テクノソリューションズだ。13年には2年連続ユニファイドストレージ最多販売台数達成に加え、前年比120%と大きな実績を上げた。また、NAS製品のIsilonの取り扱いを開始し、さらに国内初となるサーバーフラッシュのXtremSF、Hadoopディストリビューション製品のPivotal HDの案件を受注。ストレージやサーバー、ネットワーク機器を共通のアプリケーションで稼働させるSDDC(Software-Defined Data Center)を実現するViPRを自社の検証環境にいち早く導入し、ストレージ仮想化製品のVPLEX、災害復旧やデータ保護に最適なRecoverPointを利用した自立型データセンターの実証実験を国内だけでなくアジア圏でも開始するなど、成長領域の確立に向けた取り組みが評価されて受賞した。

 ビジネス リーダーシップ部門は、ネットワールドが「SMBリーダーシップ賞」を、リコージャパンが「Affiliate賞」を受賞した。ネットワールドは、13年の年間販売目標の達成率が約140%という高い実績を残し、EMC製品の拡販に貢献した。リコージャパンは、13年の実績が案件登録件数で前年の約1.6倍、発注金額で2.0倍の伸び率を記録。主催イベントや展示会などで積極的にEMC製品をアピールし、全国のユーザー企業に対する認知度の向上に貢献した点が評価された。

 ソリューション部門は、「IT Transformation VSPEX 賞」にネットワンシステムズ、「Trust BRS 賞」にノックス、「Trust RSA 賞」にテクマトリックスが選出された。ネットワンシステムズは、VDIソリューションを中心とした仮想化インフラのVSPEXを最も多く販売し、とくに地方自治体・教育機関向けに開発した市場特化型パッケージを軸にVSPEXのブランド力を高めた点が評価された。ノックスは、バックアップ製品のData Domain、Avamar、NetWorkerで高い技術と多くの実績を積み重ね、さらにIBMのパートナー企業との協業でサーバーのIBM System iを軸としたソリューションを展開。また、ユニファイドストレージプラットフォームのVNXとバックアップ製品を組み合わせた仮想化インフラのVSPEXソリューションの開発など、幅広い分野でEMCのビジネスの伸長に貢献した。テクマトリックスは、RSA Authentication Manager 8の技術検証やプロモーション活動の協力、新しいパートナープログラムに沿った技術者の育成、さらに新製品のRSA Security Analyticsなど、RSAのセキュリティソリューションに幅広く取り組んだことが評価された。

 特別分野部門は、「Big Data 賞」に図研ネットウエイブ、「トップ パフォーマー賞」にNEC、「ベスト グロース賞」に兼松エレクトロニクス、「インプリサービス品質賞」に大塚商会がそれぞれ選出された。営業組織を拡大し、全社でストレージ販売の強化に取り組んだ図研ネットウエイブは、販売目標を大幅に上回る実績を上げ、Isilonの拡販に大きく貢献した。年間を通してEMCパートナーのなかでNo.1の売上実績を記録したNECは、OEM事業で前年比400%以上を達成し、さらにインクリメンタルバックアップの案件で前年比300%以上の実績を残したことで選ばれた。兼松エレクトロニクスは、13年の発注金額・案件登録・製品分野別のすべてで目標の倍以上を達成。全体の販売目標について、ここ3年で年率15%以上の成長率を記録し、EMCの事業を急速に成長させた。VNXの販売とインプリサービスに力を入れた大塚商会は、EMCが実施したサーベイのインプリサービスで最も高い評価を獲得。高いサービス品質の提供と、顧客満足度の向上に貢献したことが評価された。

 受賞者からは、「2年連続で賞をいただいて本当に感謝している。市場の裾野を広げることでマーケット全体のビジネスが盛り上がっていくよう、これからも努力していく」(伊藤忠テクノソリューションズ常務執行役員ITサービス事業グループ担当役員兼CTOの大久保忠崇氏)、「われわれディストリビュータは、EMCの先進技術にいち早く取り組み、それを二次店に展開することが使命だ。EMCの中堅・中小市場でのシェアをさらに高めていく」(ネットワールド代表取締役社長の森田晶一氏)、「EMCのパートナーになってまだ3年だが、エンジニアやセールスのトレーニング、保守体制のサポートなど、EMCの支援によって全国展開の体制ができた」(リコージャパン専務執行役員ICT事業担当 の窪田大介氏)など、喜びと感謝のコメントが相次ぎ、会場は大きな拍手に包まれた。

 今年で設立20周年を迎えたEMCジャパン。2014年は「EMCビジネス パートナー プログラム」という新しいパートナープログラムブランドを発表するなど、先進的テクノロジーとともに市場での注目度がますます高まる年になりそうだ。 



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外部リンク

EMCジャパン=http://japan.emc.com/