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EMCジャパン 「EMCパートナー・アワード 2012」で11社を表彰 躍進のエンジンはパートナー企業の存在

2013/06/06 19:55

週刊BCN 2013年06月03日vol.1483掲載

 EMCジャパンは、4月24日、2012年の年間において特に顕著な貢献をしたパートナー企業を表彰する「EMCパートナー・アワード 2012」の授与式を開催した。冒頭、EMCジャパンの山野修代表取締役社長は「市場環境が厳しくなるなか、当社のビジネスは2012年も堅調に推移した。これもパートナー各社様のご尽力によるもの」とメッセージを送った。続いて、EMCコーポレーション シニアバイスプレジデント・アジアパシフィック/日本(APJ) 地域 プレジデントのデビッド・ウェブスター氏が「当社のビジネスが間接販売にも重視するようになり、パートナー各社様との連携は必須不可欠のものです。今後もパートナー施策を強化し、付加価値の高いプログラムを提供していく」と抱負を述べた。


EMCのビジネスを支えるパートナー企業の施策

EMCコーポレーション
シニアバイスプレジデント
アジアパシフィック/
日本(APJ) 地域 プレジデント
デビッド・ウェブスター 氏
 授与式では、全4部門、合計11社のパートナー企業に対して、山野社長からトロフィーが授与されるとともに、受賞理由も紹介された。

 総合部門で「EMC Velocity Partner of the Year 2012」に輝いた伊藤忠テクノソリューションズは、VNXの年間販売台数が前年比150%という記録的な数字を達成。一昨年に引き続き、VNXの国内パートナー販売実績でNo.1となった点が評価された。また、積極的なData Domainの販売体制によって、Backup&Recovery Systems(BRS)ビジネスの成長に貢献した点も、今回の受賞の大きなポイントとなった。

 ビジネス・リーダーシップ部門では、ネットワールドが「SMBリーダーシップ賞」を、京都電子計算が「Affiliate賞」を受賞した。ネットワールドは、Data Domainの本格的な取り扱いが始まった2012年に、1年目ながら圧倒的な出荷台数を記録した点が評価された。京都電子計算は、京都・滋賀エリアの自治体向けにVNXe、VNX、Data Domainを積極的に販売した点が主な受賞理由となった。

EMCジャパン
代表取締役社長
山野 修 氏
 ソリューション部門では、「IT Transformation VSPEX賞」にネットワンシステムズ、「IT Transformation MSソリューション賞」に日本ビジネスシステムズ、また「Trust BRS賞」にシー・エル・シー、「Trust RSA賞」にテクマトリックスが選ばれた。ネットワンシステムズは、他社に先がけてVSPEXパートナーに参画し、2012年のVSPEX案件を最も多く創出した点が評価された。日本ビジネスシステムズは、同社が強みとするMicrosoftソリューションとVNXを組み合わせたVSPEXを開発し、EMC製品の拡販に大きく貢献した。シー・エル・シーは、独自のデータ移行ソリューションであるDLm Control Center(DCC)を付加価値として、DLm国内第一号案件の受注を皮切りに、短期間で複数台の販売実績を上げた。テクマトリックスは、複数の新規大型案件を獲得したほか、既存のユーザー企業から大型の更新・追加案件を受注し、過去最高の売上実績を達成したことが評価され、今回の受賞につながった。

ビジネスや人材開発の変革まで パートナー企業とともに新たな提案

 特別分野部門は、「Big Data 賞」に図研ネットウエイブ、「特別賞 ニュー・テクノロジー」に兼松エレクトロニクス、「特別賞 クラウド・ビジネス」に新日鉄住金ソリューションズ、「特別賞 トップ・パフォーマー」にはNECが選ばれた。図研ネットウエイブは、昨年比で約2.4倍の販売実績達成や各主要都市での地道な拡販活動など、Isilonビジネスに大きく貢献した。兼松エレクトロニクスは、豊富な実績をベースに「IBM System i」環境のバックアップ/ディザスタリカバリソリューションとしてData Domainを推進し、市場を開拓した点が評価された。新日鉄住金ソリューションズは、Symmetrix VMAXやVNX、Data Domainを採用した新しいクラウド・サービスとして、2012年6月にabsonneを刷新。それによって複数の大型案件を獲得するなど、クラウドビジネスを堅調に牽引したことが評価された。

 NECは、2012年も年間を通じて、VelocityパートナーのなかでNo.1の売上実績を達成。さらに新製品であるVMAX 40Kの国内初導入等、EMC製品拡販に向けた体制強化、技術者育成等の取り組みが評価され、「特別賞 トップ・パフォーマー」に輝いた。

 受賞者からは、「以前、EMC製品を核にしたミッションクリティカルなソリューションを金融機関向けに導入し、成功に導いたことがあった。そのことを今でも誇りに思っており、今回の受賞も感無量の思いだ」(伊藤忠テクノソリューションズ 常務執行役員 クロスファンクショングループ担当役員兼CTO 大久保忠崇氏)、「エンタープライズ企業のプラットフォームの受け皿として、EMC製品はとても評価が高い。これも、EMC様の高い技術や手厚いサポート力のおかげと感じている」(日本ビジネスシステムズ 代表取締役社長 牧田幸弘氏)、「EMC様の先進的なテクノロジーを生かして、他のパートナー企業の皆様とともに日本のストレージビジネスを拡大していきたい」(NEC ITプラットフォーム事業部 シニアマネージャー 藤原一之氏)といったコメントが寄せられ、会場は大きな拍手に包まれた。

 「今後は、お客様のIT環境に限らず、ビジネスモデルや人材開発の変革に至るまで、パートナー各社様とともに提案していく」と山野社長は今後の施策を示した。パートナー企業とともに、市場で躍進を続けるEMCジャパン。2013年も、その動向から目が離せない。

「EMCパートナー・アワード2012」の受賞パートナー
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外部リンク

EMCジャパン=http://japan.emc.com/index.htm