ランサムウェアの感染が急速に広がる今、万が一感染してしまったときの確実な復旧手段となるバックアップにかかる期待は高い。データが暗号化されてしまっても、感染以前の状態に戻せれば早期に業務を再開できるからだ。ただ、さまざまな理由からバックアップに熱心ではない企業が多いことも確か。そこで、アセンテックはバックアップを簡単・効率的に実施できるアプライアンス「Dell EMC PowerProtect DP4400(DP4400)」の取り扱いを開始した。

仮にランサムウェアに感染してもバックアップから復元

 「バックアップデータがあれば、ランサムウェアに感染しても元の状態を復元できることが多い。問題は、それにもかかわらず、バックアップをちゃんと取っていない企業が存在することだ」。このように嘆くのは、アセンテックの北原友樹・営業推進本部長だ。同社は、テレワーク・シンクライアント・仮想デスクトップに強みを持つことで知られる老舗のITベンダー。現在は、デル・テクノロジーズの認定ディストリビューターおよび製品に対する特に高い技術力と提案能力を持ち、豊富なソリューション提供実績のある メタルパートナー(Titanium)として活動している。
 
北原友樹
営業推進本部長

 では、なぜ企業はデータのバックアップにあまり熱心ではないのか。

 一つの理由として考えられるのは、全てのデータをバックアップしようとすると時間と費用がかかり過ぎることだ。夜間や休日に始めたバックアップが翌朝の始業時刻までに終わらないと業務が止まってしまうし、元データの増大に応じてディスクやテープも追加購入しなければならない。バックアップ処理を日中に行うのなら、バックアップ専用ネットワークを別に用意する必要もあるだろう。

 また、管理と設定に手間がかかることも、バックアップが敬遠されるもう一つの理由だ。バックアップ対象が多いとフルバックアップと増分バックアップの組み合わせのしかたを考えるのが面倒になるし、ハード/ソフトの数が多いとリース期間満了などに伴う入れ替えも難しくなる。対象データ量が増えれば、バックアップ先ストレージの増設も必要だ。

「DP4400」は重複排除機能を備えたオールインワンのアプライアンス

 これらの課題をクリアできれば、より多くの企業がバックアップに熱心に取り組むのではないか――。そうした考えでアセンテックが取り扱いを始めたのが、統合バックアップ基盤の「DP4400」だ。

 DP4400はDell PowerEdge R470xdをベースとした高さ2Uのアプライアンスで、内部にバックアップ先ストレージ(SASドライブ)をあらかじめ装着済み。バックアップデータの送受は、10Gbitのネットワーク接続装置(NIC)×8ポートを介して行う仕組みだ。ソフトは、バックアップ「Dell EMC Avamar Virtual Editon」、重複排除「Dell EMC Data Domain Virtual Edition」、管理ツール「Dell EMC Data Protection Central/Application Configuration Manager」などがプリインストールされている。

 プリインストールソフトのうち、バックアップに要する時間と費用に関する課題の解決に役立つのがData Domainだ。Data Domainには独自の可変長重複排除機能があって、バックアップするデータの容量を10分の1から55分の1に削減することができる。その結果、バックアップ処理時間を短縮でき、バックアップ先ストレージの容量枯渇も防げるのである。

 また、DP4400でのバックアップは“永久増分”方式で行われる。この方式では、フルバックアップが行われるのが初回のみ。2回目以降は増分バックアップを繰り返していくので、バックアップデータ全体の容量を従来方式よりも小さく抑えることができる。

 さらに、アプライアンスとして設計・構築されているDP4400は、管理にも設定にも手間はかからない。「データについてのアセスメントが済んでいれば、開梱から稼働までは半日もかからない」と北原本部長。稼働開始後の管理作業は、WebベースのData Protection Centralから一元的に行うことができる。

 データ容量の増加に伴うバックアップ先の拡張も容易だ。DP4400では、バックアップ先ストレージに最大容量(エントリーモデルで24TB、標準モデルで96TB)を出荷時に事前装着しておくキャパシティーオンデマンド(COD)方式を採用。拡張が必要になったら追加容量分(エントリーモデルで4TB単位、標準モデルで12TB単位)のライセンスを購入するだけでよく、ストレージの増設や交換をする必要はない。それでも容量が足りなくなった場合は、S3互換のクラウド(Amazon Web Services、Google Cloud Platform、Microsoft Azureなど)に192TBまでのバックアップが可能だ。
 
「Dell EMC PowerProtect DP4400」で実現するバックアップ&リストア

アセンテック商材とDP4400を組み合わせたソリューションも拡販中

 DP4400は、ランニングコストや保守サポートサービスについてもユーザーにやさしい。

 まず、ランニングコストは、Data Domainで重複排除した後の容量に基づくBack End Tera Bytes(BETB)方式で課金される仕組み。バックアップ元の数に上限はないので、サーバーとクライアントPCを問わず、多様なデータ保護が可能だ。

 また、保守サポートサービスについてはデルの「デル・オンサイトサービス」と「デル・プロサポートサービス」が選択可能。北原本部長は、「バックアップは重要なシステム機能なので、24時間365日のサポートを選んだほうがいいだろう」と勧める。

 このほか、アセンテックは自社の低コストリモートアクセスインフラ「リモートPCアレイ」とDP4400を組み合わせたソリューションを販売パートナー(リセラー)と協力して拡販中だ。このソリューションを使えば、企業はテレワークの際もクライアント側データの確実なバックアップが可能。これからテレワーク関連ビジネスを拡大しようとしているリセラーにとって、デル製品の実績が豊富なアセンテックとの協業は必ずや大きな成果を生み出すことだろう。
 
アセンテックでは実際にデモンストレーションが体験できる国内初の
VDIに特化したショールーム「VDIイノベーションセンター」も設置

バックアップシステムのご利用状況について
https://www.seminar-reg.jp/bcn/survey_ascentech/