Special Issue

国内生産に秘められたメリットとは?

2023/02/10 09:00

「日本の製造業の間で生産拠点の『国内回帰』が進展しています。
新型コロナウイルスや気候変動、紛争などによる世界規模でのサプライチェーンの混乱を受け、
またここ最近の円安はこの傾向を加速させているようです」
 




 主に製造業の分野で、生産拠点を海外から国内に移管する動きが活発化している。数年前からこの傾向は見られていたが、最近の円安の影響を受けて加速度を増しているようだ。かつては工場用地取得や拠点建設の費用といったイニシャルコスト、安価な人件費などのランニングコストの両面から、海外に製造拠点を設置することは多くの産業分野で当たり前と目されてきた。ところが、移転先となった国々の経済成長が進んだ結果、以前ほどのコストメリットが得られなくなっている。さらに、近年は気候変動や紛争などの要因から世界規模でサプライチェーンの混乱が生じており、海外生産のリスクが鮮明になってきたようだ。新型コロナウイルスの世界的大流行もそうしたリスクの一つといえよう。

 国内で生産することのメリットとしてあらためて認識されたものに品質が挙げられる。この場合、品質とは製品そのもののことだけではなく、ものを作る工程全般の品質を指す。日本人の勤勉さや真面目さは国際的に評価が高い。高品質な工業製品を作るにはきっちりとした工程管理や均一な組み立て品質が欠かせないが、その点で日本人の勤勉さはものづくりに最適といえる。さらにそうした精度でパーツやコンポーネントが作られていれば、最終製品の品質の高さは必然的に高いレベルになるというものだ。

 今後、製造拠点の国内回帰がより本格化し、これまで以上にものづくりのノウハウが国内に蓄積されていけば、「ものづくり日本」がもう一度世界をリードすることも夢物語ではなくなるはずだ。



 上記のような国内製造のメリットを20年以上も前から認識し、日本の、しかも東京でPCを作り続けている外資系企業が日本HPだ。HPは「Made in TOKYO(東京生産)」と銘打って、ビジネスPC製品やワークステーション製品の国内生産を続けている(一部製品を除く)。品質に厳しい日本の企業ユーザーに近い場所で生産し、その声を直に聞くことで品質向上に役立てており、他国の生産拠点にも得られたノウハウや情報をシェアしているという。この活動がグローバルHPの品質向上にも貢献していることは想像に難くない。

 東京は地理的にも日本のほぼ中心に位置し、物流ネットワークも充実している。製造したPC製品を適切なタイミングで日本全国のユーザー企業に納入するのに好都合だ。さらにPCの初期不良は輸送時の振動が大きな要因となる。海外生産のPCの場合は空輸による長距離輸送がそのリスクとなるが、東京生産では空輸そのものが発生しないため、必然的に初期不良は劇的に低減しているそうだ。

 また、HPではPC製品の開発時に2万時間を超える品質テストが実施されるが、東京の生産拠点ではそれとは別に独自の品質テストも実施しているという。それだけ日本のユーザーに対し、品質に強い責任感を持ってPCを作り、届けているのだ。
 




 現在、HPのビジネスPCはほとんどの製品が東京生産で作られている。「HP Pro SFF 400 G9」もその1台だ。ビジネスデスクトップPCのラインアップ中、スタンダードクラスに属するモデルで、最新バージョンのG9では「第12世代インテル® CoreTM プロセッサー・ファミリー」を搭載している。このCPUはまったく新しいアーキテクチャで設計され、前世代である第11世代と比較して最大27%の高速化を実現した。

 また、HP Pro SFF 400 G9はWindows 11 Pro搭載モデルも選択可能だ。Windows 11 Proは、暗号化によるデバイスロックをはじめとする先進的なセキュリティ機能に加え、アカウント管理やOSアップデートの効率化など、強力な管理機能を標準搭載し、情シス部門の運用管理業務の負荷を大きく削減することができる。PCを外に持ち出すことのない総務や経理などのオフィスワーカー向けに、導入しやすい価格帯のPCを検討する企業ユーザーにおすすめできるデスクトップPCなのだ。
 




 HPのビジネスPCは上記したビジネスデスクトップPCの他にも、強力なセキュリティ機能を備えたビジネスモバイルPCや大画面のA4ノートPC、ワークステーションに加え、大画面ディスプレイからWebカメラ、マウスまで、幅広いラインアップを展開している。業種・業態、働く人や働き方に合わせて、最適な1台を選ぶことができる。その代表的なモデルを紹介しよう。
 
 
 


 
 

 HPはセキュリティに配慮したビジネスPC製品から、外付けディスプレイ、快適なリモート会議をサポートするWebカメラなどの周辺機器から、キーボードやワイヤレスマウスなどのアクセサリー類まで、包括的なビジネスソリューションを提供している。ビジネス生産性の向上を期する企業に、提案する価値のあるブランドといえるだろう。

*1:1年間保証の内容は、1年間翌営業日オンサイト対応、1年間パーツ保証となります。
*2:1年間保証の内容は、1年間引き取り修理サービス、1年間パーツ保証/電話サポートとなります。

●Ultrabook、Celeron、セレロン、Celeron Inside、Core Inside、Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Arc graphics、インテル Arc グラフィックス、Intel Atom、インテルアトム、Intel Atom Inside、Intel Core、インテルコア、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Intel vPro、インテルヴィープロ、Intel Evo、インテル Evo、Pentium、ペンティアム、Pentium Inside、vPro Inside、Xeon、ジーオン、Xeon Inside、Intel Agilex、インテル Agilex、Arria、Cyclone、Movidius、eASIC、Ethernet、Iris、Killer、MAX、Select Solutions、Select ソリューション、Si Photonics、Stratix、Tofino、Intel Optane、インテル Optane は、Intel Corporation またはその子会社の商標です。
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外部リンク

日本HP=https://www.hp.com/jp-ja/

TD SYNNEX=https://www.synnex.co.jp/