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ISV IHV トップが語る1995年の事業戦略 第2回

1995/01/23 11:00

メルコ 社長 牧誠 氏

トータルコストを低減

 当社では、98用とDOS/V用の両市場に向けて、RAMボード、HD、MO、CD-ROMドライブ、CPUアクセラレータ、ウィンドウアクセラレータ、サウンドボード、LAN、パーソナルネットワークなど、全ジャンルの製品をラインアップしており、さらにその拡充が本年の課題となります。
 

 パソコンの低価格化・DOS/Vの定着という流れの中で、全ジャンルの周辺機器を揃えることこそが重要だと考えています。そのキーワードは「トータルコスト」です。パソコンをシステムで捉らえれば、コストは購入金額だけではなく、周辺機器選定の検討コストや、周辺機器設定時のパソコン本体の未稼働時間帯など、目に見えない部分におよびます。かりに複数の周辺機器を異なったメーカーのもので使用し、その推奨設定方法が異なれば、ユーザーは自分自身の判断が、販売店に頼るしかなく、パソコン本来の利用以前に余分な時間・コストを必要となります。

 しかし、当社のトータルラインアップならば、複数周辺機器イシストールの簡便化・共通化、98とDOS/V同時使用を考慮に入れたマニュアルなど、使いやすさや機器間の相性の良さなどが、パソコン本来の利用環境づくりに大きく役立ちます。総合的な使い易さが、トータルコストに大きく影響するのです。

 このメリットは、販売店のみなさまには、販売時の工数低減や導入サポートの軽減となり、営業力強化につなげられるものとなるはずです。また、パソコンの低価格化がすすむ現在、利益確保、売上確保の有力な手段としても、重要なポイントでしょう。 今後98とDOS/Vパソコシの併用など、パソコン市場をとりまく環境はより複雑になってきます。当社は、98も、DOS/Vもサポートできる国内唯一のパソコン周辺機器総合メーカーとして、今年も全力をあげます。

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