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NTTドコモ FOMAで累計146万加入目指す

2003/05/19 19:20

週刊BCN 2003年05月19日vol.990掲載

 NTTドコモ(立川敬二社長)は、2003年度(04年3月期)末の「FOMA」の累計加入目標数を146万台に設定した。

 03年3月末までに33万加入を達成しており、3月単月の月間加入者数は13万8000台と過去最高になった。

 立川社長は、「今年度はFOMAを重点的にやっていく」とし、「FOMA端末機に魅力的な製品が出てきたこと、ネットワークエリアも人口普及率90%を超えたことで、利用者には満足してもらえるようになった。今後はビル内や地下街にもエリアを広げ、どこでも使えるFOMAを目指したい」とコメントした。また、企業向けの利用促進策も強化する考えを示した。

 だが、年間の純増目標は113万加入と、月平均10万増のペースであることから、依然として慎重な姿勢を崩していない。立川社長も「確かに強気な数字ではない。堅実な予測を立て、これを達成したい」としており、すでに第3世代携帯電話サービスで700万台を出荷したauとの差は縮まりそうにない。

 一方、02年度(03年3月期)の連結決算は、営業収益(売上高)が前年度比3.2%増の4兆8091億円、営業利益は同5.6%減の1兆567億円、税引前利益は同9.1%増の1兆430億円、当期純利益は2125億円だった。税引前利益で初めて1兆円を突破。営業収益、税引前利益で過去最高を記録した。iモードによる収益増が貢献した。
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