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南都銀行、Fsas 「相続相談システム」を導入 10日から運用開始、国内銀行で初

2004/05/03 20:47

週刊BCN 2004年05月03日vol.1038掲載

 奈良市に拠点を置く南都銀行(西口廣宗頭取)と富士通サポート&サービス(Fsas、大瀧達彦社長)はこのほど、ウェブ上のテレビ会議システムを活用した「相続相談システム」を開発し、10日から奈良市内にある南都銀行学園前支店で稼動を開始した。相続相談をインターネット経由の双方向通信で行うのは、南都銀行が国内で初めて。

 インターネット上でテレビ会議システムを実現する、富士通製「ジョインミーティング」を活用し、画面上にお互いの顔だけでなく説明書類や必要書類を表示し、分かりやすく説明できるようにした。南都銀行は、システム導入と同時に本店に「相続センター」を設け、相続業務に関して専門的な知識を持つ行員を常駐させた。

 相続業務のような手続きが煩雑で正確性を求められる業務には、専門知識を持った行員が対応することが不可欠。これまでは、顧客は相続相談のために本店まで出向いたり、行員が顧客を訪問して業務にあたっているのが普通。今回、導入した「相続相談システム」を使用することで、最寄りの支店を訪れ専用のパソコンを使いながら、相続に関する詳しい相談を行うことができるようになる。

 南都銀行には135か所の支店がある。当面は学園前支店の1か所だが、今後、相続相談システム設置店を拡大していくほか、顧客サービス向上のためのシステム開発を積極的に行っていくという。
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