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北京思元軟件 組み込みソフト事業拡大へ 北京の開発子会社をフル活用

2004/07/12 21:03

週刊BCN 2004年07月12日vol.1047掲載

 富士通ビー・エス・シー(富士通BSC、兼子孝夫社長)の中国ソフト開発子会社、北京思元軟件(鐘錫昌董事長)は、中国国内向けの組み込みソフトの販売に力を入れる。これまでは、富士通BSCからのソフトウェア開発受託が中心だったが、携帯電話などの分野で中国国内のハードウェアメーカーからの組み込みソフトビジネスに関する引き合いが増えており、親会社の富士通BSCと共同で中国市場の開拓を本格化させる。

 組み込みソフトは、ハードウェアに組み込んで出荷するため、通常の業務用ソフトに比べ納期や品質管理に対する要求が厳しい。北京思元軟件では、組み込みソフト開発で実績のある親会社の富士通BSCと密接に連携し、中国国内の組み込みソフト需要の開拓を進める。すでに中国国内の携帯電話会社などから引き合いが来ており、操作画面の設計やハードウェアに使う半導体の選定、実際のソフト開発など「上流行程から下流行程までの一貫した受注」(肖暁凌・北京思元軟件副総経理)に自信を示す。

 中国における組み込みソフト開発の需要増が見込まれることから、現在、北京思元軟件の約50人体制の開発人員を、2005年末までに2倍の100人体制へと拡充する。親会社の富士通BSCが組み込みソフトの開発人員で約300人体制を組んでおり、「北京でもここ数年以内に同等規模に拡充する」(肖副総経理)ことで生産力を高め、より多くの組み込みソフト開発を手がけられるようにする。
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