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日本IBM POWER5搭載のハイエンドサーバー出荷 ソルティス博士「iシリーズは進化を続ける」

2004/11/08 21:15

週刊BCN 2004年11月08日vol.1063掲載

 日本アイ・ビー・エム(日本IBM、大歳卓麻社長)は、POWER5プロセッサを搭載した「IBM eサーバーi5」シリーズのハイエンドモデル「IBM eサーバーi5 595」と、UNIXサーバー「IBM eサーバー p5」シリーズの上位製品として、「IBM eサーバー p5 595」および「IBM eサーバー p5 590」をそれぞれ11月19日から出荷開始する。

 i5 595では、1.65/1.9GHzのPOWER5を最大64基搭載することが可能で、従来モデルの4倍を超える性能と、マイクロパーティショニング技術およびIXS、IXA技術の採用により、i5/OS、Linux、AIXに加え、ウィンドウズサーバーの環境統合も可能。花井貢・システム製品事業iSeries事業部長は、「より高度なコンソリデーションを顧客に提供できるようになる」と話す。

 一方、p5 595は九州大学の情報基盤センターに納入が決定し、2005年3月から稼働予定。旧帝国大学系の大型電子計算機センターに同社製大型コンピュータシステムが導入されるのは初めてとなる。

 先頃、来日したiシリーズ生みの親といわれる米IBMのフランク・ソルティス博士は、「iシリーズは顧客の投資を保護しながら、さらに発展を続けることになる。心臓部となるPOWER5は、来年にはPOWER5+に、再来年にはPOWER6へと進化。サーバー用のCPUとして開発された強みを生かして、複数のOSを統合した環境で最大の性能を発揮できる」とする一方、技術者の個人的意見としながら、「サン・マイクロシステムズはソフトに特化し、CPUにはPOWERを採用する方が、将来に渡って良い判断になるだろう」などと述べた。
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