丸紅インフォテック(梅哲雄社長)は、クライアントパソコンにインストールされているソフトの使用状況を調査する「わんショットインストール診断サービス」の提供をこのほど開始した。100台のパソコンで9万8000円からと低価格に設定し、中堅・中小企業や大企業の部門単位への納入に力を注ぐ。IT資産の診断ビジネスに着手したのは、主力のソフト販売ビジネスを拡大させることを狙いとしている。

 「わんショットインストール診断サービス」は、社内のクライアントパソコンにインストールされたOSやアプリケーションソフトをインターネット経由で調査、レポートするサービス。ウチダスペクトラムが販売する「アセットベースPCスキャンASPサービス」とアップデートテクノロジーの「アップデートエキスパート」の2製品を特別なライセンス形態で顧客企業に提供。約2週間かけて診断する。

 最大の特徴は、100台のパソコンで9万8000円からと低価格の設定にしたこと。「クライアントパソコンの導入台数が500台未満の企業や部門単位を対象に提供していく」(国府健一・ソフトカンパニー担当部長)方針だ。マイクロソフトの中小企業向けライセンス制度「オープンバリュー」のユーザー企業なども、「導入を促す最適なユーザー」(同)という。

 中小企業などに焦点を当てたのは、「IT資産管理ソフトを導入しているケースは少ないものの、今年4月から施行される個人情報保護法で、社内のITリソースがどのような状況になっているかを調べたいというニーズが高まっている」(同)ため。IT資産管理ソフトを導入すれば、診断サービスを受ける必要がなくなるが、国府担当部長は、「IT資産管理システムの構築は、投資がかかる点から踏み留まっている企業も多い。まずは診断サービスでソフトの使用状況が把握できるメリットを理解してもらう」とし、「1年間で1000社への納入」を目指す。

 診断結果は、丸紅インフォテックが独自で開発した商品カタログデータベース「エスキャット」の情報を活用する。使用しているソフトについては、次期バージョンの発売時期などを明記することや、必要なソフトを提案するというソフト使用のコンサルティングも行う。国府担当部長は、「診断サービスの顧客がソフトを購入する際、当社に発注するという流れを作る」と、主力のソフト販売の売上増につなげる考え。