データベース(DB)ソフト開発のアイエニウェア・ソリューションズ(早川典之社長)は、携帯電話向けデータベース製品を投入する。NTTドコモが一部機種で採用しているシンビアンOSに、来年度第2四半期(2006年4-6月)をめどに対応する。国内で販売されている携帯電話でデータベースを搭載できる機種が増加傾向にあることから対応を急ぐ。他のデータベースベンダーも相次いで携帯電話への対応を表明しており、シェア争いが激化しそうだ。

 これまで同社のデータベース製品は、主にウィンドウズCEなどPDA(携帯情報端末)やハンディターミナル向けのOSに対応してきた。しかし、国内の携帯電話キャリアが相次いでデータベースを搭載できる機種を増やしていることから、来年度第2四半期をめどにバージョンアップを予定している主力データベース製品「SQLエニウェアスタジオ」で、NTTドコモなどが一部携帯電話に採用しているシンビアンOSに対応する。これより、国内の携帯電話向けデータベース需要を取り込み、シェア拡大を目指す。

 すでにデータベース大手の日本オラクルがシンビアンOSへの対応を表明し、国産データベースベンダーのソア・システムズなどがKDDI(au)の携帯電話に採用されているOS「ブリュー」への対応を進めている。モバイル向けのデータベース開発で実績があるアイエニウェア・ソリューションズは、PDAやハンディターミナルなどで「蓄積してきたノウハウ」(早川社長)を生かし、早急に製品化を進めることで携帯電話向けデータベース市場で優位に立つ考え。

 「SQLエニウェアスタジオ」はクライアント/サーバー(C/S)型のシステムだが、ウェブをベースにしたモバイル向けプラットフォーム製品「M-ビジネスエニウェア」においても、来年度中を目標にシンビアンOSに対応する計画を立てる。C/S型、ウェブ型の両方式で携帯電話への対応を進めることで、顧客企業や業務アプリケーションを開発するシステムインテグレータ(SI)、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)の「選択肢の幅を広げる」(中村真人・営業本部本部長)と、ソリューションの拡充に力を入れる。国内では軽量コンパクトなB5ノートパソコンが普及していることから、「携帯電話ならではの特性を生かしたソリューション開発がポイント」(早川社長)と、SIやISVなど業務アプリケーションを開発するビジネスパートナーとの連携を強化することで、携帯電話向けデータベースソフト市場の拡大につなげる。