酒類・食料品小売業を展開するもりもと(森本章社長、大阪府高槻市)とソフトウェア・システム開発のマース(平田浩一社長)は、共同開発した酒屋向け携帯サイト「お酒ネットドットコム」を今年から本格展開する。エリアごとに加盟店を募り、携帯電話による注文システムなどの顧客獲得に必要なサービスを提供。IT武装により、ロードサイドショップやディスカウントストアなどの新業態に対抗できる酒屋を構築する。すでに一部地域で加盟店を募集しているが、同サイト運営専門の新会社設立も視野に、エリアの拡大を図る方針。

 お酒ネットドットコムは、もりもとが顧客の拡大を目的に立ち上げた携帯サイト。注文や酒類検索、購買履歴確認などのシステムを組み込んだ消費者向けと、飲食店向けの2つで構成される。売値を確認のうえ、24時間いつでも注文でき、配達してくれるなど使い勝手が良く、対前年比2倍の伸びを示している。従来からの酒屋は、流通形態の変化などで苦戦しているところも多く、顧客獲得の有効なツールとして加盟店を募り、提供することにした。サービス利用料金は、消費者向け、業務向けそれぞれ毎月1万円。競合を避けるため、加盟店は1つのエリアに1店とする。すでに北陸や近畿の一部エリアでは加盟店にサービスの提供を始めているが、今後順次エリアを拡大していく方針で、サービス運営の新会社設立も視野に置いている。

 マースは、タクシー料金予測やタクシー会社検索の携帯電話サービスを各キャリアの公式サイトや松下電器産業の「Tナビ」で提供してきた実績がある。加盟店を拡充し、各キャリアの公式サイトへの掲載を目指す考えだ。