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富士通ビジネスシステム 業種対応を加速、来年度倍増へ 主力業務アプリの拡販目指す

2006/01/16 12:50

週刊BCN 2006年01月16日vol.1121掲載

 富士通ビジネスシステム(FJB、鈴木國明社長)は、主力業務アプリケーション「ウェブASコンポーネント」の業種対応を加速させる。過去約3年間で宝飾業、ビルメンテナンス、調剤薬局など10業種程度の業種特化型ソリューション開発を進めてきたが、来年度(07年3月期)1年間でこうした業種ソリューションを倍増させる。より詳細な業種に対応していくことで、ウェブASコンポーネントの拡販に結びつける考え。

 業種に踏み込んでシステムを開発していくには、対象とする業種の顧客企業から業種ノウハウを聞き出し、システムに反映していく必要がある。来年度は、ノウハウの聞き込みからシステムへの反映のサイクルをスピードアップすることで、業種対応を加速させる。

 競争力のある業種ソリューションを増やすことで、「商談が進めやすくなる」(鈴木社長)として、業種対応をソリューションビジネス拡大の重要施策に位置づける。

 ウェブASコンポーネントは、マイクロソフトの.NETアーキテクチャに準拠し、コンポーネント(部品)を組み合わせて開発する新しいタイプの業務アプリケーションであるため、業種ノウハウの吸収がスムースに進めば、比較的短期間のうちに体系化されたソリューションに仕上げることができる。主に首都圏を中心に業種ノウハウの収集を強化し、競争力を十分に高めて全国へと横展開する。

 より幅の広い業種に対応したソリューションを切り口に横展開することで、新規顧客の開拓に弾みがつくことも考えられる。業種ソリューションで取り引きが始まれば、人事給与やセキュリティなど業種共通の需要の取り込みも期待できることから、派生ビジネスの拡大にもつなげていく方針だ。
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