大阪府立大学の大学発ベンチャー企業・アルゴリズミカ(代表・太田正哉大阪府立大学大学院講師)は、携帯電話の着信メロディーによるデータ通信技術を応用した「メロディークーポン」の試用版を無料公開するとともに、京都府のレストランでの本格的実証実験を開始した。

 メロディークーポンは、指定されたアドレスに空メールを送り、返信メールからダウンロードした着信音を店頭などで再生し、利用者を認証・登録するシステム。確実に顧客を認証することができ、メールアドレスも把握できるため、メールを通じた顧客フォローなどのマーケティングに活用できる。

 このほど実証実験を開始したレストランは、関西文化学術研究都市の積水ハウス総合住宅研究所内にある。来場者だけでなく、地元住民の利用も多いため、利用履歴に応じたポイント蓄積型のクーポン、販促ツールとして実用性を検証する。実験期間は、7月末までの6か月。

 一方、無料公開する試用版は、単発のクーポンとしての利用環境を提供する。店舗のオーナーなどの利用希望者は、アルゴリズミカのホームページ(http://melodypass.com/coupon/)を通じて登録する。キャンペーンの内容や空メール先など、顧客に対する告知はオーナー側で行う。試用版の公開は4月末までの3か月の予定だが、1万店舗(1店舗当たり1万会員)までのシステムを構築しており、実用システムへの移行はすぐにも可能としている。

 また同社では、メロディークーポンの基礎技術であるデータ通信技術「メロディーパス」を応用してネットショッピングのパスワードの安全性を高めるパスワード管理システム、ソフトやコンテンツの不正使用を防止するプロテクターシステムなどの開発を進める方針だ。