ニュース

サイボウズ 年内に携帯電話事業開始へ 自社ブランド携帯電話をMVNOで

2006/04/10 13:01

週刊BCN 2006年04月10日vol.1133掲載

 サイボウズ(青野慶久社長)は、年内に携帯電話事業に参入する。

 MVNO(仮想移動体サービス事業者=携帯電話などの無線通信インフラを他社から借り受けてサービスを提供している事業者)として参入する計画。すでに数社の無線通信事業者と「交渉を始めている」(青野社長)という。先月下旬にPHS最大手ウィルコム(八剱洋一郎社長)と提携して、同社のグループウェアをウィルコムのPHSで利用できる試験サービスを開始しているが、今後、専用アプリケーションの開発などの準備を進め、年内にサイボウズブランドの携帯電話を販売する。

 サイボウズは昨年、携帯電話向けアプリケーション開発に強いゆめみ(深田浩嗣代表取締役)と、無線通信サービスシステムのインフラ構築事業のインフォニックス(淺野浩志社長)と業務・資本関係を結び、携帯電話事業参入に向けて準備を進めていた。今年3月には、ウィルコムと提携して、同社のPHSと定額通信サービスにサイボウズのグループウェアを付加したサービスの試験運用を、サイボウズの既存顧客10社に対して開始した。

 今後は、この試験運用で品質をチェックするともに、新機能やアプリケーション開発を進め、準備に入る。アプリケーションについては、オフラインでも利用できるアプリケーションではなく、「インターネットに接続して利用するウェブアプリケーションを豊富に揃えていく」方針を示している。グループウェアだけでなく、ビジネスに役立つアプリケーションを用意する。
  • 1

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>

連載第5回:先進製品の取り扱いやソフトのクラウド販売を支援

× こちらから>>