サイボウズ(青野慶久社長)は、年内に携帯電話事業に参入する。

 MVNO(仮想移動体サービス事業者=携帯電話などの無線通信インフラを他社から借り受けてサービスを提供している事業者)として参入する計画。すでに数社の無線通信事業者と「交渉を始めている」(青野社長)という。先月下旬にPHS最大手ウィルコム(八剱洋一郎社長)と提携して、同社のグループウェアをウィルコムのPHSで利用できる試験サービスを開始しているが、今後、専用アプリケーションの開発などの準備を進め、年内にサイボウズブランドの携帯電話を販売する。

 サイボウズは昨年、携帯電話向けアプリケーション開発に強いゆめみ(深田浩嗣代表取締役)と、無線通信サービスシステムのインフラ構築事業のインフォニックス(淺野浩志社長)と業務・資本関係を結び、携帯電話事業参入に向けて準備を進めていた。今年3月には、ウィルコムと提携して、同社のPHSと定額通信サービスにサイボウズのグループウェアを付加したサービスの試験運用を、サイボウズの既存顧客10社に対して開始した。

 今後は、この試験運用で品質をチェックするともに、新機能やアプリケーション開発を進め、準備に入る。アプリケーションについては、オフラインでも利用できるアプリケーションではなく、「インターネットに接続して利用するウェブアプリケーションを豊富に揃えていく」方針を示している。グループウェアだけでなく、ビジネスに役立つアプリケーションを用意する。