バイオス事業が主力の米フェニックステクノロジーズ(アルバート・E・シスト会長兼社長兼CEO)は、セキュリティをベースにアプリケーション事業の拡大を図る。パッケージソフトの拡販に向け、販売代理店としてSIerの獲得に力を注ぎ、同事業の売上比率を現状の20%前後から2006年末までに50%まで引き上げる方針。

 セキュリティソフトとして、デバイス識別とユーザー認証を行う「トラストコネクタ2」や、パソコン障害時のリカバリが可能な「リカバープロ6」などを市場に投入した。これらの製品は、企業内に導入されているパソコン向けに提供するため、ユーザー企業への販売が必要となる。米国本社のコート・ヴァン・ブロンクホースト・コーポレートマーケティング担当副社長は、「パソコンメーカーとのパートナーシップが中心のバイオス事業と異なる。ユーザー企業との接点がない当社にとっては販売代理店の開拓が必要」という。

 そのため、昨年秋に販売代理店制度「トラステッド・パートナー・ネットワーク」をワールドワイドで策定。参加企業は、今年4月初旬でSIerを中心に500社程度に達する。現段階では、代理店の教育や、同社の営業担当者が顧客企業を開拓する“ハイタッチセールス”などの徹底で「売上増の体制が整った」としている。

 日本市場については、「内部統制や日本版SOX法などでユーザー企業のセキュリティニーズが強い。バイオス市場でのシェアが高いことも寄与し、大きなビジネスチャンスがあることは確か」と期待する。