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エム・ティー・フィールドサービス 自社開発の操作履歴情報保存機器 従業員200人前後向けのエントリー版開発

2006/10/02 18:04

週刊BCN 2006年10月02日vol.1156掲載

 ソフト販売などのエム・ティー・フィールドサービス(山本義照社長)は、ウェブサイトやメールなどの操作履歴を収集・管理するアプライアンス「inetSNAPs(アイネットスナップス)」で、従業員200人前後の中堅・中小企業向け製品「アイネットスナップス One」を新たに開発した。今年11月中にリリースする予定だ。

 アイネットスナップスは、2005年10月にラインアップを2種類用意して販売開始したが、従業員500-1000人規模の企業をターゲットとしたミドル版、ハイエンド版だけだった。「中堅以下の企業にも需要が出始めた」(川島英己・取締役ネットワークグループ部長)との判断から、今回現在の2モデルの下に位置するエントリー版を用意することにした。価格は350万円から。発売後1年間で50社への納入を狙う。

 アイネットスナップス Oneは、ウェブサイトと電子メールの操作で、「いつ・誰が・どのようなサイトを閲覧したか、送受信したか」の履歴情報(ログ)を収集・保存する専用機器。ハードウェアは東芝製を使っている。同社は、これまで他社製品の代理販売や調達した製品を使ったシステム構築事業がメインで、アイネットスナップスは同社にとっての初めての自社開発製品となる。

 人名や日時、操作履歴などのキーワードを入力することで探したいログを容易に探し出す検索ツールも備える。専用機器を2台以上で構成することにより、ログの取りこぼしを防ぐほか、負荷分散できることが特徴。Oneの上位機種である「1000」と「1500」の一部の機能を省き価格を抑えた。ミドル版の「1000」は、1000万円からだが、Oneは350万円からとした。

 1000と1500は販売代理店5社を通じて販売していたが、Oneの発売に合わせて新たに5-6社代理店を増やす計画だ。中堅・中小企業に強いネットワークインテグレータや地方自治地体に強いSIerを中心に、販売提携したい考えで、交渉を始める。
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