【ソウル発】韓国政府機関の電話が電子政府通信網を利用した070局番のインターネット電話(VoIP)に変わる。情報通信部本部、政府統合電算センター、労動部、関税庁、海外広報院の5つの政府機関は11月30日から電子政府通信網基盤VoIPを利用することになった。2007年のVoIP商用化に先立ち、通話品質、他の通信網との相互連動性、費用効果分析およびセキュリティなどを検証するためだ。

 今回のVoIP導入は、2010年にすべてをインターネットプロトコル(ALL-IP)網に切り替える計画に対応し、政府機関の電話料節減および多様なマルチメディアサービスを利用するため、政府統合電算センターの主導で推進されている。  韓国でインターネット電話が常用化されてから1年4か月、この1年間で市場規模は急拡大した。韓国IDCの調査では毎年平均54%成長し、05年の1570億ウォンから09年には9689億ウォンに高まると予想している。

 00年1月、セロムC&Tが韓国で初めてPCからPCに電話をかけるインターネット電話無料サービスを提供して以来、03年末までこのような方式のインターネット電話加入者は20万人を超えた。安い電話料金は魅力だが、通話品質がとても悪く、インターネット電話は使い物にならないという認識が強まった。このため電話機を使う現在のVoIPがなかなか普及しない状況だった。

 05年8月、三星ネットワークスが韓国で初めて070局番のインターネット電話を商用化してから、11月にKT、12月にはHanaroTelecom、SKテリンクなどがサービスを提供し始めたが、まだ加入者は13万人ほど。PCから利用するVoIPの加入者は90万人ほどだ。

 政府機関がVoIPを導入することで信頼性が高まり、利用も増えるのではないかと期待されている。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)