ニュース

メルー・ネットワークス SMB開拓で国内事業を拡大 SIerの販売代理店を獲得

2007/01/08 19:36

週刊BCN 2007年01月08日vol.1169掲載

 無線VoIP機器メーカーのメルー・ネットワークス(末松秀明社長)は、SMB(中堅・中小企業)を顧客企業として開拓することで国内事業の拡大を図る。SIerとのパートナーシップ強化に力を注いでおり、2006年末の時点で10社程度と販売代理店契約を結んだ。

 SMB事業を本格的に手がけるのは、「100人未満のユーザー企業がオフィスの移転時に無線LANを導入する傾向が高まっている」ため。同社製品の特徴である無線VoIPに関しては、まだまだニーズが出てきていないが、「当社の製品は、無線LAN環境で活用できることに加え、いつでもデュアルフォンを導入できる“モバイルVoIPレディ”の環境を整備できる。他社のVoIPに対応していない無線LAN製品と比べても価格差がない。販売代理店が売りやすい商材だ」と特徴づける。販売代理店の数は、06年末の時点で10社程度で「SMB向けに他社製の無線LANスイッチやルータを販売しているSIerに対して販売契約締結のアプローチをかけていく」としている。

 これまでは、大手SIPサーバーメーカーとアライアンスを組み、国内市場で大企業を中心にユーザー企業を獲得することに焦点をあててきた。末松社長は、「当社の製品をデフォルトで販売するSIPサーバーメーカーも出てきた」という。顧客のすそ野を広げ、SMBに強いSIerを販売代理店として獲得し、「国内事業を一気に拡大させる」計画だ。
  • 1

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>

連載第5回:先進製品の取り扱いやソフトのクラウド販売を支援

× こちらから>>